Pitchfolkの「ストリーミング時代の音楽ファンのあり方」の記事を読んで

結構前に音楽メディアのPitchfolkで公開されていた「How to Be a Responsible Music Fan in the Age of Streaming」という記事を読んで。

 

記事のタイトルを和訳すると、「ストリーミング時代においてどうすれば責任ある音楽ファンで居られるか」みたいな感じ。記事を書いているのは、ライターでありミュージシャンでもあるDamon Krukowskiという人。

ミュージシャンならではの視点も多くて、結論からいうと、自分の納得できる「在り方」みたいなのは明確には示されていなかったんやけど、へーそうなんやーって思うことも多かったから、まとめておきます。

 

ストリーミングサービスで再生される音楽の99%は・・・

基本的に、SpotifyやApple Musicのようなストリーミングサービスは、インディーシーンで活動するミュージシャンにとってメリットをもたらすものではなく、会社がビジネスとして成功するところに重きが置かれているというスタンスで書かれている記事。その根拠の一つとして示されていたのが、「ストリーミングサービスの再生回数の99%は、よく再生される音楽上位の10%に留まる」ってことでした。

要するに、ストリーミングサービスでは有名な曲ばっかりたくさん再生されて、インディーシーンで活動するようなマイナーなミュージシャンの曲の再生回数は、サービス全体の再生回数の1%しかないということ。結構衝撃でした。

 

今はたくさんの楽曲が揃うストリーミングサービスやけど・・・

上で紹介したことに基づいて、将来ストリーミングサービスは、マイナーな楽曲を扱わなくなるかもということを、動画ストリーミングサービスのNetflixの現状と絡めて警鐘を鳴らす筆者。曰く、Netflixでは1950年以前に作られたクラシックな映画作品が、たった25作品しか配信されていないんだとか。

それはもちろん利益を追い求めた結果であって、より多くの人が魅力に思うコンテンツのみを扱うように変化していってるとのこと。マイナーな音楽が、サービス全体の再生回数の1%にしか満たないんだったら、ゆくゆくはマイナーな音楽の配信自体をやめちゃうかもねとの理論。ちょっと飛躍があるようにも思うけど、たくさんのコンテンツを配信するためのサーバー代とかバカにならなさそうやし、いずれはそういうことも起こってくるのかもなぁ。

 

ストリーミングサービスには「コンテクスト」がない

「コンテクスト」とは、日本語に直すと「背景」とか「文脈」という意味の言葉。SpotifyやApple Musicには、「誰がプロデュースしたか」や「誰がこの曲を聞いているか」などのコンテクスト情報がないことを挙げて、そこがストリーミングサービスの弱みで、ミュージシャンにとってメリットのある新しいサービスの突破口的なことを筆者は言ってはります。

本当に音楽を聞いて楽しむ上でコンテクストって大切やもんなぁって、ここは大きく頷きました。自分の好きなバンドが、どんなバンドと一緒にライブをしているか、どこの地域の出身か、誰が聞いてて誰が良いと言っているか、その辺りのコンテクスト情報を手に入れられることで、より音楽が好きになるし聞くのが楽しくなるもん。


 
自分の好きな音楽を提供してくれる人たちが、1年でも長く音楽活動を続けられるような環境ができるといいなって思いながらも、あまりにも便利だからSpotifyを愛用している自分。便利さには勝てない、しょうがない。これからも音楽好きとして、Spotifyは使い続けていくと思う。

でも一方で、例えばレコードを買ったりCDを買ったり、ライブを観に行ったりそこでマーチを買ったり、自分の好きな音楽や環境を作り出してくれてる人たちが、そのままの活動をし続けていけるようなサポートも大事だよなって、改めて思わされた記事でした。そして、「コンテクスト」を伝えられるという点で利点のある音楽ブログも、何かしらの役に立てるという信念を持って、これからも続けていきたいです。

Link : How to Be a Responsible Music Fan in the Age of Streaming | Pitchfolk

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