Hollow Suns
オルタナティブなサウンドとスタジアム級バンドの世界観が合わさった、東京のパンクロックバンド。骨太な音にライブならではの躍動感が加わって、相変わらずカッコいいライブやった。
バンドはもうすぐ新しい音源をリリース予定で、そこに収録される新曲もこの日からライブで解禁。ミュージックビデオで先行公開されたショートチューンは、音源だけ聴くとロックヒーロー感の強いドシッとしたサウンドやけど、ライブではパンクロックならではの荒々しさを感じた。
尖ったサウンドばかりがフューチャーされがちやけど、この日ライブを見て思ったのは、マイルドなメロディックナンバーもかっこいいなってこと。ギターを1本抜いてAメロを歌う曲を聞いて、やっぱり自分の好きなパンクロックが好きな人たちなんやなぁってグッときました。
Country Yard
東京のメロディックパンクバンド。いつ観てもしっかりとしたファンベースを築いてるなってことを感じるバンドで、この日もCountry Yardを一番楽しみに会場に来たであろう人がたくさんいてた。
いつ見てもいいなって思うのは、メロコアって呼ばれる音楽がポピュラーな日本で、速い曲だけじゃなくてミドルテンポの曲でもしっかり盛り上がること。それを支えているのは、日本のバンドっぽさがありつつもオリジナリティ溢れるグッドメロディーなんやろーなー。
キラキラしたミドルテンポのイントロが流れた瞬間、ステージの照明と呼応するようにフロアの雰囲気がパッと明るくなるあの瞬間、カントリーのライブの一番好きな瞬間ですね。
始まる前は、系統的にThe Menzingersと全く違うよなとか思ってたけど、キラキラした雰囲気あり、シンガロングありで、めちゃくちゃピッタリあってる!ってなりました。
The Menzingers
ペンシルバニアのパンクロックバンド。本国では大きなバンドになっていて、今回のジャパンツアーの規模でのライブは、本当に奇跡に近い感じで、実際に海外からのお客さんもたくさん来てはった。
知ってから5年ぐらいずっと好きなバンドで、ライブも何回か見てるんやけど、ずっと観れるのが嬉しくて、こんなにライブ前にそわそわするのいつぶりやろってぐらいアガってた。
どの曲から始まるかなとか話しながら前の方で待機してたら、聞こえてきたのは”Tellin’ Lie“の堂々たるイントロ。拳に力入れて、うおーって上に掲げちゃったよね。最高のやつが、自分の住んでる日本で、しかもこんな間近で始まるぞーって。
そっからは、ひらすらアガりっぱなし、ニヤニヤしっぱなっし。相変わらず演奏はカッコいいし、会場の盛り上がりも最高でみんな笑顔で歌ってるしで、テンションの上昇がとどまることを知らない。
普段は一緒にならないような、いろんなタイプのお客さんが会場にはいて、普通に考えたらそういったお客さんってうまく混ざり合わないんやけど、この日に限っては、その混ざり合わない感じがうまく膨らんでって、最高の盛り上がりを見せた感じ。
正直、どこまで盛り上がるんやろっていう不安はあったんやけど、2曲目の”I Don’t Wanna Be An Asshole Anymore“のイントロがなった瞬間ぐらいから、その不安は消し飛んでた。
3rdアルバム、”On The Impossible Past”以降の名曲が、これでもかとばかりに押し寄せる。みんなイントロの時点でうおーってなるやつ。んで、周りにいた友達も含めて、みんな終始笑顔やったのが印象的やったなぁ。
メンバーもフロアのお客さんに媚びるようなそぶりは見せず自分たちの演奏を楽しんでて、ずーっといい表情で演奏し続けてた。両ボーカルの声がしっかり聞こえてくるのはもちろんとして、演奏がとにかく綺麗。キャッチーで、でもパンクロックを感じるやつで、本当にカッコよかった。
あっという間に感じたけど、アンコールも含めて多分15、6曲はやってくれたんやろうな。ラストは”In Remission“で、オーイェー!!!!!ってくそ盛り上がったあとに、ドラムのJoeが「テンカウントだ!」とメンバーに示し合わせて、ガンガン鳴らして終了。今思えば、この日のライブの出来や盛り上がりを、最後に叩くドラムの数で表現してたのかもな。
ライブ後も、お客さんみんながガヤガヤと、その日のライブの素晴らしさについて語り合ってる充実感に溢れた空間が広がってた。みんな顔がキラキラしてたもんね。
行きの新幹線の時点ですでに思ってたけど、バンドを知って初めてライブを見た頃には、まさか日本で見られる日が来るなんて思ってもみてなかった。それを実現したICE GRILL$ ミズキさんには感謝やし、何より、その活動をずっと続けてきた結果ここまで来てるってのがグッと来ました。
もちろん、The Menzingers、お前ら最高すぎるぜ!!!!!ってやつでした。