
楽曲やアクトだけじゃなくて、ミュージックビデオのビジュアルまでカッコいいやもん。ずるいよ、Turnstile。
ボルチモアのハードコアパンクバンド Turnsitle が先日公開したミュージックビデオ。ハードコアやパンクが好きな人はもうすでにチェック済みやと思いますが、自分は曲や映像をちゃんと観る前に、あのサムネのビジュアルだけでやられちゃいました。
静止画なのにオーディエンスの躍動感が伝わってくるし、そこからはハードコアのライブの一番の魅力である空間を支配するエネルギーみたいなものも伝わってくる。そこに、ハードコアのライブには似つかわしくない開放感たっぷりのシチュエーションだったり、レインボーの壁やそこに座ってライブを見物してる人から感じられる寛容性だったりがミックスされていて、もうとんでもないカッコよさを感じちゃったんです。
ミュージックビデオでフィーチャーされているのは、6/6にリリース予定のアルバム”NEVER ENOUGH“に収録されている2曲の楽曲。サムネの映像が使われているのは2曲目の”BIRDS”なんですが、スタスタと走り抜けるシンプルかつエネルギッシュなハードコアパンクで聴いていて爽快です。
アルバムからの1stシングル”NEVER ENOUGH”がリリースされたときに、「”MYSTERY” (前作の1曲目)をもう一度作ったんじゃね?」みたいに揶揄する心無いコメントを見かけたんやけど、その時に感じたイライラも見事に消し去ってくれました。
1曲目の”SEEIN’ STARS”も勿論かっこよくて、”BIRDS”とは対照的な妖艶でムーディーな曲調や、それにマッチしたアーティックな映像は、再生すればするほどクセになりそうな仕上がりです。
ちなみに、メンバーが言及していて初めて知ったんですが、サムネになっている映像はジミヘンのライブ映像から着想を得たそう。YouTubeで探して観てみたら、シチュエーションだったり、象徴的なレインボーフラッグだったりが、まんまそれでした。
あと、ミュージックビデオの公開後、バンドはいくつかのショウを発表していますが、そのフライヤーにもMVのビジュアルが採用されています。うん、めちゃ映える。
地元ボルチモアでのライブは、路上生活を余儀なくされてる人たちへの寄付を集めるためのフリーショウとなるようで、その活動姿勢まで含めてもう完璧としかいいようがないです。
BALTIMORE – FREE SHOW – MAY 10 – RAISING DONATIONS FOR HCH pic.twitter.com/SHk5zEM0KG
— TURNSTILE (@TURNSTILEHC) May 2, 2025
LOS ANGELES – AT THE UKRAINIAN CULTURAL CENTER – ON SALE NOW pic.twitter.com/VaPPk4vca0
— TURNSTILE (@TURNSTILEHC) May 5, 2025
で、MVの公開からずーっと喰らいっぱなしの中で最後にドカンとくらってKOされちゃったのが、”NEVER ENOUGH”という作品が「ビジュアルアルバム」であるという発表ね。おそらくそれが意味するところは、アルバム全曲を通して対応する映像が存在して、それらがちゃんと意味を持った一続きのアート作品になっているということだと思います。
ビジュアルアルバムは 6/4〜6/15 にニューヨークで開催される Tribeca Film Festival 2025 にてプレミア公開されるとのこと。おい、”NEVER ENOUGH”を聴いてしょーもないこと言ってたやつら、ざまあみやがれ!
TURNSTILE: NEVER ENOUGH – A 14-SONG VISUAL ALBUM – Premiering at Tribeca Film Festival 2025 pic.twitter.com/6YpjiDj61R
— TURNSTILE (@TURNSTILEHC) May 7, 2025