今年、リリース10周年を迎えるアルバムの中から、今の自分がおすすめしたい20作品をまとめて紹介します。
RVIVR “The Beauty Between”
説明不要、みんな大好きメロディックパンクバンドの2013年作。MVにもなってるWrong Way/One Wayのキャッチーさもさることながら、全体を通しての完成度がめちゃくちゃ高くて大好きです。
Dowsing “I Don’t Even Care Anymore”
イルカジャケとしてお馴染み、エモ/インディーポップバンド Dowsingの名作。この作品が現れたことで、Midwest Emo と Indie Pop が融合したといっても過言ではないのでは。
Born Without Bones “Baby”
元 Therefore I Am のメンバーが所属する Indie Rock バンドの2ndアルバム。1stアルバムの時点ではなかった深みや温かさみたいなものが感じられる作品で、このアルバムでバンドの成功が確約された感じになりましたよね。今やバンドは天下のPure Noise Records所属です。
Crash of Rhinos “Knots”
短命に終わった(思い込みかも?)UKのEmoバンドの名作。切ないメロディ、乾いた質感、疾走感が醸し出す青臭さが最高です。
Stickup Kid “Future Fire”
この年、The Story So Far や State Champs、Real Friends なんかもアルバムを出してたんですが、当時の自分はキャッチーなだけのポップパンクに食傷気味になっていて。でも、この Stickup Kidの作品は出だし4曲ぐらいが秀逸で聴きまくった思い出が。もちろん、今聴いてもテンションあがります。
Lemuria “Distance Is So Big”
当時、Lemuria が理解できないパンク好きはダサい、みたいな空気感が流れていた気がしていて、2011年にリリースされた”Pebble”とか、正直あんまり良さわかんねーとか思いながら、半ば信仰のように聴いていた記憶が。そんな中で、このわかりやすい作品が登場して、ありがとー!となったやつです。
City & Colour “Hurry & the Harm”
Alexisonfire の Dallas Green によるソロプロジェクト。ちゃんと作品を聞いたのはこれが初めてで、実はその後の作品もちゃんと聴いてないんですが、このアルバムはめちゃくちゃ聞きまくりました。透き通るような声が夏の終わりの物悲しさを刺激してくるんですよね。今でも毎年夏の終わりに聞く、大切な作品です。
Marietta “Summer Death”
エモリバイバルって何?って言われたら、とりあえずこれを紹介する、そんな作品。爽やかさと青臭さが同居していて、#2 “Cinco De Mayo” の出だしの大合唱を聞けば、いつでも妄想の中の狭苦しいハウスショウにダイブできちゃいます。
Turnstile “Step 2 Rhythem”
7インチでのリリースなので、アルバムではなくEPに分類するべきなのかもですが、これはどうしても紹介したくて。当時、知った時はイマイチ好きになれないなぁと思ってたんですが、ライブで”7″〜”Keep It Moving” の流れを観たら大好きなバンドになっちゃいました。正直、今でも音源の音質は好きじゃなくて、でもライブを思い出せるから最高です。
Touche Amore “Is Survived By”
2ndアルバムでみんな大好きなバンドになった印象の Touche Amore。さぁ、3枚目どんな作品なんだ?肩透かしなんてやめてくれよ?って上がりに上がったハードルを、余裕で超えてきたので印象に残っている作品。振り返ると、すべてのアルバムで新しいステージに登って行ってて、改めてすごいバンドやなぁと思います。
Daylight (Superheaven) “Jar”
リリースされた当時はDaylightの名義で活動していたオルタナパンクバンドのデビューアルバム。Title Fight、Citizen、Balance & Composure あたりのバンドが作った流れを、さらに1段階深化させた印象の作品ですね。リフがバチバチでかっこいいっす。
TWIABP “Whenever, If Ever”
#2 “Heartbeat In The Brain”はロック史に残る名曲。異論は認めません。Audiotreeの動画は何百回観ても鳥肌立っちゃうし。てなわけで当時はアルバムってか曲単位でしか聴いてなかったけど、後々すごいアルバムやったんだなぁとなりました。
Iron Chic “The Constant One”
1stアルバムと違って、どんな曲が入ってたかっていう印象の薄い作品なんですが、聞き出すとメロディーは普通に口ずさめちゃうし、サビでは拳あげちゃう。で、結局バカみたいに、「こういうパンクロックが一番なんだよなぁ」って一人で呟いちゃうってやつです。
Waxahatchee “Cerulean Salt”
P.S. Eliot の元メンバーとして有名な Katie Crutchfield が新たに始めたソロプロジェクトのデビューアルバム。バンド時代からのサウンドの延長みたいなキャッチーな曲もありつつ、自分がこのアルバムの好きな部分は、ロートーンでジワジワ引き込んでくる曲やったりします。
Restorations “LP2″
似ているバンドとして他のバンドをあげるのが難しいバンドってかっこいいですよね。Restorationsも完全にそんなバンド。ミュージシャンシップの高さを見せつけられる、それでいてシンプルにテンションあげられる、素晴らしすぎやしませんか。1曲目の”D”のイントロは、ライブで聴いて一番テンションのあがるイントロかもです。
Off With Their Heads “Home”
結成20周年を迎えたベテランパンクロックバンドの2013年作。いぶし銀バンドなのに、「メジャーレーベルに売れるアルバムを作れって命令された」みたいな絶妙なバランスがこの作品特有のものとしてあって、自分はそれが好きなんですよね。2010年作(そっちもかっこいい!)と比べて聴いて味わって欲しいです。
Signals Midwest “Light On The Lake”
バンドのカラーを決定づけた2ndアルバム。カントリーに影響を受けた Indie Punk サイドから Midwest Emo にアプローチしているっていうオリジナリティにやられちゃった作品です。
Deafheaven “Sunbather”
作品を聴くまでは、アート性が高すぎてとっつきにくいバンドっていう偏見を持っていたんですが、この作品の1曲目を聴いて、大好きになりました。初めて Naiad の Precious Things を知った時と同じ種類の感動でしたね。
The Flatliners “Dead Language”
それまでの The Flatliners への自分の印象をガラっと変えた作品。コテコテのマイナーコードメロディックがあまり好きじゃない自分にとっては、好きな曲はそれなりにあるけどなぁ的な印象やったんですが、この作品の #1 “Resuscitation of the Year” の突き抜け方でグッと心掴まれました。
Radiator Hospital “Something Wild”
インディーポップバンド Radiator Hospital の記念すべきデビューアルバム。今でこそ Jeff Rosenstock フォロワーみたいなバンドはゴロゴロしていますが、振り返ったときにこの作品のシーンに与えた影響は大きかったのでは。ちなみに2013年当時は、バンド名すら知らなかった気がします。
この記事を作るにあたっては、自分の過去のブログを大いに参考にしました。”2013 punk best releases” とかで検索しても、なかなか情報が見つからなかったんで、自分の過去のアーカイブ残したままにしていて良かったです。