2024年にリリース10周年を迎えるアルバムの中から、今でもふとしたときに聴きたくなる名盤10作品をまとめて紹介します。
Spotify や bandcamp へのリンクもつけているので、気になる音源があったら聴いてみてください!
The Menzingers “Rented World”
2012年作の”On The Impossible Past”でリスナーから見たバンドのイメージが確立され、完全にハードルが上がりきった中でリリースされた作品。最初こそ思ってたのと違うとなった覚えもあるけど、今となっては「このアルバムを聴きたい」と思うことも多い作品です。
リリースされてすぐのタイミングでライブを観れたってのも、この作品に対する思い入れに影響している気がします。
The Hotelier “Home, Like Noplace Is There”
言わずと知れた名盤 of the 名盤。聞けば当時の気持ちや匂いが蘇る、自分にとってタイムカプセル的な作品です。昨年の来日公演に代表されるようにライブも最高なバンドなんですが、このアルバムは作品として完成されすぎているやつ。
Bane “Don’t Wait Up”
ボストンハードコアの雄が活動休止前、最後に残した伝説の作品。ゲストもたくさん参加して、これぞ集大成という感じの壮大な世界観が最高です。今ではしれっと再始動しているバンドですが、このアルバムに注ぎ込んだだろうエネルギーを想像すると、もう新しい曲は作ったりしないんじゃないかなーと思ったり。
SPORT “Bon Voyage”
忘れもしない、リリース日は1/1。前作で「おっ、このバンドいいかも」ってなってた自分は、正月休み中に聴いたこの2ndアルバムで、完全に脳天撃ち抜かれました。このアルバムでしか得られない音に心をザラザラと撫でられるような感触 is 最高。エモの教科書があったら、裏表紙にデカデカと載ってて欲しいすね。
Joyce Manor “Never Hangover Again”
リリースされた当初はそうではなかったものの、今となっては、ふと聴きたくなる瞬間が自然と訪れる作品。コンセプトとしては統一されているのに、まるでミックステープのようにテイストの違う曲が飛び出すのが聴いてて気持ちいいんですよね。
聞き込むほどメロディーメイカーとしての才能を感じずにはいられない楽曲の数々。先日Stereogumが公開したJoyce Manorの作品のランキング記事でも当然のごとく1位になってました。
Moose Blood “I’ll Keep You In Mind, From Time To Time”
個人的にはリリースされた翌年に聴きまくった作品。Midwest Emo や ハードコアアプローチからの Emo が主流だったシーンに、突如「Brand New Revival」的なサウンドで鮮やかに登場したのは衝撃的でした。
シーンを退場した理由は残念すぎますが、作品としては完璧としか言いようがないです。全曲名曲。今年、しれっと10周年記念ライブやるみたいですね。
Johnny Foreigner “You Can Do Better”
このバンドはこの作品じゃないっしょ、という人も多いかもですが、自分にとっては Johnny Foreigner を初めて知った作品であり、聞き込みに聞き込んだ唯一の作品。
ディグの対象はある程度決まったレーベルに所属するアーティストになってしまっていた2014年の頃の自分にとって、このバンドの存在は衝撃であり希望でした。今でも燃えるような1曲目のイントロを聞けば、いろんな気持ちが滾ります。
Against Me! “Transgender Dysphoria Blues”
ボーカル Laura Jane Grace がトランスジェンダーを発表であることを発表し、しばらく音沙汰がなかった状態から、突如セルフリリースで発表された作品。リリースされた当初は、なぜこの作品がシーンから絶賛されているのかが分かりませんでしたが、友達から激プッシュされて歌われている内容をちゃんと読み込んだ結果、大好きな作品になりました。
力強いパンクロックの中のメロディーの中にも、ちょっとした悲哀や苦悩みたいなのが見え隠れする感じがたまらないです。で、結局、パンクロック最高となります。
Cayetana “Nervous Like Me”
10枚の選出の中に含めるには、あまりに鈍く光っているような渋めの作品ですが、インディーパンクの間口をいろんな意味で広げたという意味でかなり重要だと思っている作品。
決して派手さはないけど、こういうパンクロックだってアリだよねと聴きながら首がとれるほど頷いちゃうやつ。この作品がなかったら、Camp Copeをはじめ、いろんな素晴らしいバンドが存在してなかったかも。
Modern Baseball “You’re Gonna Miss It All”
振り返ってきくことが多いのは断然1stアルバムなんですが、歌詞を口ずさめる曲が多いのはこっち。それだけ、当時は聴きに聴きまくったんだろうなーって思います。
モダベらしさは残しつつ、よりファン層を広げるような音楽性になったのもこのアルバムの魅力。メロディーへの歌乗せの気持ちよさは、なんど聴いても唸っちゃいます。
自分が昔運営していた方のブログを見ながら10枚のアルバムを選出したんですが、いろいろ見ていたら 「Pop Punk Pizza Party」も 「Never Meantの名作MV」も「Is This Band Emo?」も、全部2014年の出来事やったみたいです。10年ってはえーなー。