先週の日曜日、Fat Wreck Chordsのドキュメンタリー映画、「A Fat Wreck」を観に行ってきました。
大好きなレーベルについてのドキュメンタリー、心動かされないわけないよね。ということで、感想がまだ新鮮なうちに文章に残しとこうと思います。内容について踏み込んだ記述があるので、まだ見ていなくて内容を知りたくない人は、読まないように気をつけてください。
映画は、Fat Wreck Chordsの社長にして、NOFXのメンバーでもあるFat Mikeを始め、Fat Wreck Chordsにゆかりのある人物のインタビュー映像が、どんどんと切り替わって進んでいきます。FilmageとかSalda Daysとか、最近の音楽系のドキュメンタリーでよく見るやつと大体同じですね。
レーベル設立から現在まで、Fat Wreck Chordsの歴史を4つの期間に分けて紹介。とはいっても、映画はほとんど第1期の説明に終始します。レーベルがうまくいかない時期やったり、The Loved Ones、The Flatliners、Against Me!といった自分の好きなパンクバンドについての内容が全くなかったのは残念やったけど、FATサウンドを形作ったLagwagon、No Use For A Name、Strung Outといった初期バンドについて、契約するところから詳しく知れたのは面白かった。
中でも衝撃的やったのは、みんなのPropagandhiに対する評価。政治的な姿勢の強いバンドっていうことは知識としては知ってたけど、ちゃんと歌詞を読んだことはないし、そもそも音源自体あまりちゃんと聞いたことないバンドなんやけど、みんなが口々に「あいつらは天才」っていって、”How To Clean Everything”から勉強し直そうって思いました。テクニカルやのにキャッチーなサウンドと、リリックの乗せ方が類を見ないバンドなんやって。
面白かったエピソードで言うと、これまたPropagandhi関連の話なんやけど、政治色の強いNOFXの曲に対して、Propagandhiがアンサーソング的なのを出してて、それにFat Mikeが本気で傷ついたってこと。その後のPropagandhiの作品は、Fatじゃないところからリリースされてるんやけど、背景にはそういうことがあったんやなって驚きました。にしても、自分はブラックジョークを言いまくるのに、人に言われると傷ついちゃうって、どんだけ繊細やねんFat Mikeっていう笑
あと、映画の内容とは関係ないけど、映画館ではパンフレットが800円で売られていて、そこにはFATの全リリース作品が載っていると聞いていたので、迷わず購入しました。映画のパンフレットやと、もうちょっと内容についての記述とか、いろんな人のインタビュー記事とか載っててもいいのになって思ったけど、まぁ、オタクにとってMust Haveなアイテムであることは間違いないです。
ちなみに、国内盤のDVDが4/12に発売されるみたいです。何度も見返すかって言われたら、うーんと悩んでしまうから、とりあえずDVDはいいかなと個人的には思ってるけど、パンク好き、メロコア好きなら観たら絶対に楽しいやつなので、もし映画館で観れてない人がいたら、ぜひ買って観てみてください。
今後の上映情報については、映画のFacebookページで確認できます。今後も岡山や福島なんかで上映があるみたいです。