大学生活とCD ~AVIS閉店に寄せて~

Photo from レコード屋(もしくはかつてレコード屋だった場所)

明日で閉店となる京都のレコード屋さん、AVISに行ってきた。手書きの大きなアルファベットが並ぶCDの背表紙を眺めながら、ここでこうやってたくさんのCDを眺めるのも最後かぁとか思ってたら、なんか感傷的な気持ちになったので、気持ちを落ち着けるために日記を書いてみました。

 

自分がAVISに出会ったのは大学生になってから。いつ頃やったか忘れちゃったから前のブログを調べてみたら、大学に入学した年の6月にはこんな記事を書いてるから、結構早かったんやね。

にしても、AVISのことは、どうやって知ったんやっけ。大学に入りたての頃は、ライブハウスで喋る友達なんていなかったし、ネット上で音楽の情報をやりとりする友達もいなかったから、きっと自分でネットで探して行ってみたんやろうなぁ。

 

パンクにハマったのは高校時代。部活と勉強に一辺倒やったからライブなんかほとんど行かんかったし、バイトもせずにお小遣いに限りもあったから購入する音源も中古CDがほとんど。でも、だからこそ、大学に入って、「音楽をもっと聞きたい! 音楽についてもっと知りたい!」っていう欲が爆発したんやと思う。

海外旅行に行く、バイトをする、サークスに入る、もっと賢くなる、バンドを始める、そして彼女を作る(笑)、そんな大量のやりたいことリストを抱えて大学に入学した自分が、自分なりに順位をつけて優先したのが、「音楽のブログをやること」と「ライブを見に行きまくること」やった。だからこそ、必然と音源を大量に買うようになるのね。

 

バイトを始めて、自分で自由に使えるお金が一気に増えて、嬉しくってとにかくCDを買いまくった。なぜか、「もっと音楽を知らなければ」みたいな強迫観念を持って音源を買いまくってたなぁ。最初は月1万円はCDにつぎ込むとか決めてお金を管理してたけど、そんな決め事は大学に入って2、3ヶ月でなかったことになって、月にもっとCDにお金を使ってた。

奈良から京都の北の方の大学に通ってたから、CD屋さんが多い三条・四条は通学定期の範囲。三条のブックオフ→AVIS→四条のタワレコっていうお決まりのルートを週に2日、3日通ってたときもあった。

 

AVISに特にお世話になるようになったのは、京都のタワレコの洋楽パンクコーナーがしょぼくなって、ブックオフに落ちてる音源は全部ディグリ尽くしたころ。大学生3回生とかかな。

輸入盤がめちゃくちゃ安くてだいたいの音源が1500円あれば買えたし(今日行っても変わらない値段でした)、Amazonでも取り扱ってない音源、レーベルでいうとJump Start RecordsとかPanic Recordsとかを扱ってたのは嬉しかったし、何より並んでるCDのほとんどが名前を見たことあるアーティストっていうのがテンションあがる要素でした。Disk Unionが身近にある関東の人には伝わらんかもやけど。

 

自分がだんだんCDから離れていくようになったのは、大学4年生になってから。研究室が始まったりして、あんまり音楽を聞く時間が取れないようになったのにも関わらず、Amazon経由でCDは相変わらず大量に買い続けていて、1回も聞いてないCDがCDコンポの上に積まれていく事態になって。これはだめやと思って、CDを購入する頻度を落とした。

んでレコードの再ブームがやってきてレコードの方を優先して買うようにシフトしてった時期と、AVISさんの方であんまり新作を入荷しないようになった時期とがちょうど一緒ぐらいで、徐々に足が遠のいていって、ここ2、3年はすっかり行かないようになってしまったって感じ。

 

そして、今日。もう閉店しちゃうってことで最後の来店。久しぶりに新品の輸入盤のCDを買った。「大学の頃からお世話になってました」と長く通っていたのにおそらく初めて店長さんに話しかけたりなんかして。最近行ってなかった奴が何言うてんねんって感じかもですが、本当にいままでありがとうございましたという思い出いっぱいです。

店舗でCDを眺めながら、AVISでどんなCDを買ったっけなぁとか、上でつらつら書いたような時の経過を思い出して、ふと手に取っていたのは、The Bouncing Soulsの”How I Spent My Summer Vacation”。普通に実家に帰ったら持ってる音源やけど、確かAVISで買った2枚組のライブ盤がThe Bouncing Soulsとの出会いやったよなぁとか思って購入しちゃいました。

 

以上、文字ばっかりでダラダラと、自分の心の整理用に文章を書いてみました。くっそー、今まで経験した「お店なくなっちゃった」案件の中で一番悲しいぞー!!!




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