ファン必聴の時空を超えた作品?Descendentsが新作リリースを突如発表!

Photo from Rolling Stone

みんなのパンクロックヒーロー Descendents が、新しいアルバムのリリースを突如発表しました。

アルバムタイトルは “9th & Walnut“、7/23 に Epitaph Records からリリースされる予定です。

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“9th & Walnut” は20年越しで完成したアルバム?

新作リリースということですが、”9th & Walnut” は完全なるニューアルバムではありません。Descendents を世に知らしめた名作 “Milo Goes To College” より前に作られた初期曲を、蘇らせる形で制作されたアルバムなんです。

時を遡ること2002年、Descendents のドラムで音楽プロデューサーとしても有名な Bill Stevenson のスタジオ Blasting Room に、Descendents の初期メンバーと知られる Frank Navetta と Tony Lombardo が遊びに来たとのこと。そのときに、3人が一緒に制作した初期の楽曲17曲を、新しいバージョンとして録音したみたい。

で、コロナウイルスの対策としてロックダウンが始まったころに、Bill は Descendents のボーカル Milo Aukerman にその音源を渡して、Milo はみんなのガイドボーカルに沿って新しくボーカルを録音。それを再度 Blasting Room でミキシングして完成したのが、今回発表された “9th & Walnut” ってことらしいです。

トラックリストは以下の通り。The Last や The Kinks、The Seeds のような60年代ロックに影響を受けた楽曲から、爆速で疾走するハードコアソングまで、幅広い楽曲が収録されているようです。(リリース発表と同時に、#7 “Baby Doncha Know” が公開されています。)

01 Sailor’s Choice
02 Crepe Suzette
03 You Make Me Sick
04 Lullaby
05 Nightage
06 Baby Doncha Know
07 Tired of Being Tired
08 I’m Shaky
09 Grudge
10 Mohicans
11 Like the Way I Know
12 It’s a Hectic World
13 To Remember
14 Yore Disgusting
15 It’s My Hair
16 I Need Some
17 Ride the Wild
18 Glad All Over (Dave Clark Five cover)
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新作 “9th & Walnut” に関してどうしても伝えたいこと

リリースを伝える Rolling Stone の気合いの入った記事を読んだところ、目から鱗の情報をたくさん知ることができました。おそらく、これまでどこにもオープンになってない情報あるんじゃないかと思います。

盛りだくさんの驚きをうまく文章としてまとめることは諦めて、伝えたい情報だけをかいつまんでお届けすることにしました。見出しはSAKURAIさんリスペクトです。

アルバムのタイトル “9th & Walnut” の由来

アメリカの地名に詳しい人は、”9th & Walnut”というのが交差点の名前を表すことがすぐに分かると思います。アメリカではかなり小さな道にも名前がついていて、交差点の名前をそこで交わる2つの道路の名前で表すんです。(つまり、”9th & Walnut” は 9th street と Walnut street の交わる場所です。)

この交差点、Descendents が初期に練習していたガレージがあった場所。映画 “Filmage” を観た人は知ってると思いますが、Frankの兄弟が “9th & Walnut” の近くに住んでいて、そのガレージで練習してたんですよね。(で、Tony がたまたま近くに住んでいて、一緒にジャムらない?って声をかけられて加入)

ってことで初期の曲を世に出すための、これ以上ない素晴らしいタイトルだと思います。1stシングルでも使われいたタッチのイラストに、パンクアイコンとして有名なMiloのイラストを添えたジャケットも、これまた完璧かと。

Image from amass

なぜこのタイミングでのリリースなのか

もともと2002年に初期メンバーの3人で録音した時点で、Milo にボーカルを入れてもらう予定だったそうです。ただ、プロジェクトとしては完全に宙に浮いていたみたい。

プロジェクトが動くことになったのは、コロナウイルスの流行があったから。アルバムを世の中に出して、みんなに喜んでもらういい機会だと思った、と Billが話しています。

リリース後の Descendents の動きはどうなる?

時間を超えて Milo, Frank, Tony, Bill という “Milo Goes to College” 期と同じラインナップでの作品となった “9th & Walnut” ですが、現在のラインナップは Frank と Tony の代わりに Karl と Stephen がいて、コロナが流行する前まで、結構アクティブに活動していました。

これからの Descendents の活動において “9th & Walnut” がどういう位置付けになるのか気になる人もいると思いますが、ライブが出来る世の中になったときには、セットリストに “9th & Walnut” の曲を加える可能性もあるみたいです。

また、完全なるオリジナルアルバムとしての制作も進めていて、すでに曲のストックは貯まっている状態とのこと。早かったら今年か来年のアルバムリリースもありそうな予感がするので、そっちもめちゃくちゃ楽しみですね。


 

明日から仕事再開というGW最終日に、遅い時間までキーボードをカタカタしながら、かなり長文の記事を書き上げてしまいましたが、こんなに自分を動かすほど Descenents のことが好きになったのは、映画 “Filmage” を観たからです。

インタビュー形式でバンドの歴史やメンバーの当時の想いに触れることができる、本当に素晴らしい映画に仕上がっています。Amazon の Prime Video で 407円払えば見ることができるんで、まだ観たことないって人は、ぜひ次の土日にでも観てみてください。

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