[Disk Review] Hot Water Music “Shake Up The Shadows”

Image from Epitaph Records

フロリダのベテランパンクバンドHot Water Musicが突如リリースしたEP”Shake Up The Shadows”のレビュー。

 

1曲目から威風堂々とした仕上がりはさすが。どっしりした安定感は、Chuck Raganの声のしゃがれ具合だけから来るものではなく、バンドが重ねた歴史に裏付けされたものですね。

それでいて、決して古臭くないってのもカッコいいポイント。いわゆるオルタナサウンドを呼ばれる音楽性を感じる曲が並んでいて、コテコテなメロディックパンク色が濃かった前作”Light It Up”の音楽性がしっかりとアップデートされています。

 

マイナー調の曲が多いバンドやけど、#4″Rebelion Stroy”、#5″Afar and Away”と立て続けにメジャーコードが気持ちいい曲が続く。Rise AgainstとかStrike Anywhereとかもそうやけど、基本マイナー調で突っ走るバンドが作品に1、2曲混ぜてくるこういうメジャーコードの曲、大好物なんですよね。

とくに先行公開された#4″Rebelion Stroy”は、新しいバンドのアンセムになりそうなキャッチーなシンガロングパートもあってたまりません。ここまでキャッチーだとこのテイストでフルアルバム作ってくれたら良かったのにって思っちゃったけど、おそらくEPだからこそ実現できた収録曲のバランス感なんやろうなとも思います。

 

今年で結成25周年。ベテランと呼ばれて久しいバンドやけど、コンスタントに作品を届けてくれて本当に感謝です。この調子で30年、35年と年月を重ねて行ってください!

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