2021年に初めて知って、いいなと思ったアーティストをまとめて紹介します。
自分が初めて知ったというだけで、2021年デビューってわけではないです。
snow ellet
シカゴの Indie Rock / Emo プロジェクト。今年の3月に EP “suburban indie rock star” をリリースして、その評判があまりにも良かったので、秋ぐらいにボーナストラック1曲を追加して再リリースしたっていうぐらい話題になりました。
系統の似たアーティストをあげるなら、誰がどう考えても Oso Oso になりますね。打ち込みで作られたような質感の音が苦手じゃない人は、ぜひチェックしてみてください。
downt
突如として現れて、SNSを中心に話題騒然となっている東京の Alternative Rock バンド。デビューアルバムをリリースしている ungulates のSNS運用のおかげもあると思いますが、やっぱりシンプルに音源の良さが話題の理由かと。(ライブもめちゃくちゃいいとの評判を見かけます。)
陰と陽との混ぜ込み方が、これまでのバンドになかった一番の魅力だと思います。曲によって雰囲気が変わるので、アルバムを通して聞いたときの満足感がハンパないです。
The Chisel
UK、ロンドンのハードコアパンクバンド。今年リリースしたアルバム “Retaliation” のタイトル曲 “Retaliation” があまりにカッコ良すぎて、なんだこのバンド?と調べてみたら、パンデスの紹介サイトに行きついて、Chubby and The Gang と同じく、Arms Race 周辺のメンバーが結集したバンドだってことを知って、「なるほど、この周辺がアツいのね」となりました。
70’s のクラシックなUKパンクや、その後に来る Oi Punk、さらには Fucked Up がハードコアに新しく持ち込んだ要素をうまく混ぜ合わせたサウンドがめちゃくちゃカッコいいです。
Frames
リッチモンドを拠点に活動する Alternative / Emo バンド。9月に Know Hope Records からリリースしたアルバム “Every Room” がめちゃくちゃ良くて、すっかりお気に入りバンドになりました。
ボーカルのメロディーがいいんですよね。優しくて温かみあるサウンドも、このジャンルの音としては、もう珍しい部類に入るというか。2021年の隠れ名盤なのでチェックしてみてください。
KOYO
SeeYouSpaceCowboy や Hangman といった、パワフルかつメタリック系のハードコアバンドのメンバーで結成されながらも、哀愁あふれるメロディックなハードコアが特徴のバンド。ネットで見かけたフライヤーから考察するに、バンド名の由来は日本語の「紅葉」みたいです。
初めて聞いた曲が、2021年にリリースした EP “Drives Out East” のトップを飾る “Moriches” やったんですが、Silent Majority や Crime In Stereo を輩出した Long Island という土地柄を感じて興奮しちゃいました。
Parannoul
韓国、ソウルの宅録インディーロックプロジェクト。アーティスト名を聞いたことはなくても、今年出た 2nd アルバムのジャケット画を見かけた人は多いんじゃないでしょうか。
バンド構成で作られるようなサウンドですが、顔や素性を明かさず活動している1人のアーティストが作り上げたもの。「リリィ・シュシュのすべて」の台詞がサンプリングされているので、日本で話題になるのは当然だよなぁと思いつつ、アメリカやヨーロッパのメディアでも評価されているのは、面白いなぁって思います。
Flight Mode
ノルウェー、オスロを拠点に活動する Indie Rock プロジェクト。おそらく2021年デビューしました。普段チェックしている音楽メディアがどうしてもアメリカに偏っているので、ヨーロッパの音楽を知る機会が少ないんですが、こればっかりは知れて良かったーと思いました。
胸の中をハラハラさせるような Emo サウンドは、2012年〜2014年ごろにゴロゴロいたバンドにも似た感じで、そういう個人的な懐かしさも込みでハマっちゃいました。
Valley Palace
Run For Cover Records は、知らないアーティストと契約したら必ずチェックするぐらい好きなレーベルなんですが、その契約発表と同時に公開された曲 “Friend” で完全にノックアウトされちゃいました。
ローファイで力の抜けたサウンドがとにかく気持ちいいんですよね。聞けば一瞬で非日常に連れて行ってくれる、そんな雰囲気が中毒性を高める要素なんだと思います。”Friend” だけじゃなくて、過去の曲もカッコよかったです。
All Away Lou
UKのインディーパンクバンド Caves のボーカルとして知られ、ここ数年はアメリカに移り住んで Worriers などでもプレイしていた Lou が、新しくアメリカで結成したバンド。All Away とか名付けておきながら、Lou 節全開で最高に気持ちいいです。
いわゆる FEST 系と呼ばれるような、ストレートで土臭いパンクロックバンドが少なくなってきたからこそ、こういうサウンドのバンドは定期的に聴きたくなるんですよねー。
Pictoria Vark
Get Better Records との契約を果たしたインディーロックシンガー。パンクシーン出身のソロアーティストの多くが、最近はメジャー感のあるサウンドを鳴らす傾向にある中で、しっかりインディー感がある生っぽいサウンドを鳴らしているのが自分好みでいいなと思いました。
悩んだときや落ち込んだときに聞けば、腹の中にあるモヤモヤを浄化してくれそうな感じが好きです。