突然ですが。せっかく考えをまとめられたので、インターネットの海に放つぜ。
このサイトとは別に運営しているニュースサイトについてのお話。
ニュースサイトを始めたのは2012年のこと。古いのブログでも書いた通り、ブログでは個人的に「面白いな、いいな」って思うことだけを発信したくて、ブログからニュース機能を独立させる形でスタートさせました。社会人になったタイミングで更新をやめちゃおうかとも思いましたが、あれよあれよで7年以上続けています。
ずっと続ける中で、「あー、これは変えた方がいいのかなー、どうしようかなー」と悩んできたことがたくさんあるので、それを整理したのが今回の記事。読み物として、時間のあるときに読んでもらえれば幸いです。
載せる情報の基準
ニュースサイトを始めたときに、載せる情報の基準を以下の3つに決めました。
2. 個人的にはいいなと思わないけど、シーンを追うのに必要だと感じる情報
3. 個人的にはいいなと思わないけど、自分が好きなシーンで活躍している国内アーティストの情報
改めて文章にしてみると、だいぶぼんやりとした基準やったんですよね。1の基準はさておき、2と3の基準については、自分の解釈次第でどうとでもなってしまうので。
2と3の解釈が広いことを理由に、出来るだけ幅広い情報を扱おうと努力したこともありましたが、1人で運営しているので量的な限界も感じてきて。それで悩んでこんな記事を書いたこともあります。
結局、今となっては、載せる情報の基準は「自分が載せたいと思うか」の1つだけにしてます。ある程度、PUNX SAVE THE EARTHのカラーを出すのは大事だと思うので。
ジャンルの表記
ニュースサイトを運営してる理由の一つに、サイトをきっかけに新しい音楽と出会って欲しいってのがあります。ただ、サイトにはたくさんの情報を載せるので、全部チェックしてもらうのは効率が悪いと思うんです。だから、パッと文章を読むだけで「おっ、聴いてみるか」と思ってもらえるよう、アーティストジャンル名を表記しています。
でも、ジャンル名を書いてしまうことで新たな出会いを疎外する可能性もあるし、そもそもジャンル名で端的にそれぞれの音楽性を表現することなんて出来ないので、ジャンルの表記をやめてしまおうかと思ったことは何度かあります。ジャンル名で形容されるのを嫌がるアーティストもいるやろうし。
結局、自分の中で結論は出ないまま、サイトを始めた当初からの惰性でジャンル名の表記は続けている状態です。まぁ、でも、これは変えないかな、なんとなく。
性別の表記
一時期、他の日本のニュースサイトとかレビューの慣例にしたがって、「女性ボーカル」とか「女性SW」みたいな表記を使っていました。上に書いたジャンルの話と同じで、文章をパッと読んでそのアーティストに興味を持ってもらえる手段だと考えていたんです。
ただ、運営していく中でジェンダーの問題を身近に意識するようになって、「女性だけ特筆するのおかしくね?」って思うようになりました。なので現在は、ニュースサイトにおけるバンド紹介で性別表記は使わないようにしています。
海外でも”Female fronted is not a genre (“女性ボーカル”はジャンル名じゃない)”ってスローガンがあるぐらいなので、まだまだ性別を表記するメディアは多いのかも。”female/male”は生物学的な性別を表す言葉ですが、ジェンダーとの解離がある可能性を考えると、やっぱり自分は使いたくないなって思ってます。
アルファベットの大文字/小文字表記
アーティスト名や作品のタイトル名などのアルファベット表記は、ずっと英語の標準的な作法に従ってきました。全ての単語の始まりは大文字で、それ以外は小文字にする表記法です。
ただ、国内のアーティストに多いんですが、これこそがバンド名の表記だって感じで全部大文字で書いたり、逆に全部小文字で書いたり、2文字目だけ小文字にしてみたりと、標準的でないアーティストが結構多いんですよね。
最初は頑なに、うちのサイトは標準に従うんだってわざわざ直してたんですが、最近はめんどくさいので、よっぽどのことがない限りそのアーティストが記載するままの表記をコピペして記事を書いています。完全に時短が理由ですね。
アーティストページへのリンク
ニュースサイトをきっかけに知ってもらったアーティストをより深く追ってもらえるように、ニュースサイトにはアーティストページへのリンクを載せています。サイトを始めた当初は、情報が網羅されているという理由でFacebookページを載せていたんですが、最近bandcampを優先して載せるように変えました。
bandcampの良さは、ページにアクセスすれば誰でもすぐに音源をストリーミング再生できること。「新しい音楽との出会いにサイトを活用してほしい」という自分の目的にも合致するんです。もちろん、アーティスト側がbandcampページを持っている必要がありますが、自分のサイトで扱うような海外のIndieアーティストたちは、ほとんどがbandcampを利用していますね。
国内のアーティストはbandcampもFacebookもページを持っていないことが多く、Twitterやオフィシャルサイトなどリンク先はバラバラになっています。統一できるといいのになと思いつつ、国内アーティストは独自の文化があるから仕方ないのかなーって思ってます。
完全に個人的な話をまとめた今回の記事、書こうと思ったキッカケはある2人のツイートでした。同じ日に呟かれているので、もしかしたら同じ特定の対象があったのかもしれませんね。
音楽取り扱ってるメディアの人は本来みんなが知らない隠れた逸材を紹介してくべき立場なのに誰かから評価された人じゃないと取り上げようとしないし、マジで存在してる価値が無く思えてしまう
— BUDDHAHOUSE (@_buddhahouse) February 11, 2020
自分がメディアだって自覚して発信してる人ってなんであんなにつまらないんだろう。
— マヒトゥ・ザ・ピーポー (@1__gezan__3) February 11, 2020
自分はこの2つのツイートを見て、条件反射的に「何くそ!」って思ったんです。別にツイート内容やツイート主にムカついたとかじゃなくて、自分が良かれと思ってやっているニュースサイトがあんまり人によく思われていなかったとしたら悔しいなって思ったんです。もちろん2人のいうメディアが、自分のニュースサイトでないことは百も承知で、です。
ただ、「ニュースサイトを運営する意義」って漠然と思ってるだけで、ちゃんと言語化できてないことに気がついて。それで、このゴールデンウィークにいろいろ考えてみました。その中で情報を整理した結果をアウトプットしたのが今回の記事ってわけです。
結局、ニュースサイトを運営する意義についてはブログに載せるには恥ずかしすぎるので、noteで有料記事(コチラ)として公開することにしました。良かったら読んでみてください。
長々いろいろ書きましたが、これからもニュースサイトは続けていきます。引き続きチェックしてもらえると嬉しいです!