2017/12/12 (Tue) Japanese Breakfast Japan tour 2017 @心斎橋Compass
Japanese Breakfast (band set) / 揺らぎ
Japanese Breakfastのジャパンツアーに行ってきた。仕事終わりでライブハウスに入ると、人の多さにびっくり。チケット代も結構するし、平日の普通の時間やのに、こんなに人が集まるなんて。パンクのライブにも軽々とこれくらい人が集まるといいのになって、即座にそう思わずにいられなかった。
今回の来日公演はバンド編成でのライブ。いろんな国や地域を回ってるみたいやけど、バンド編成は今回のアジアツアーが初らしい。シューゲーザーのエッセンスが入った最初の曲で、重みのあるベースとグルービィなギターのサウンドが聞こえてきて、バンド編成で良かったって思った。
音源をあまり聴き込めていたわけじゃなくて、イントロだけでは分からない曲も多かったけど、そこで鳴ってる音で楽しめるレベルの高いプロのライブ。オシャレなクラブでかかってそうなムーディーかつダンサブルな曲や、これぞインディーと呼べるようなストレスなくすっと音が入ってくる曲、そして80年代の日本のシティポップと歌謡曲の良いとこ取りをしたような曲と、とにかく楽曲の幅が広かった。
曲と曲の間で静まり返るオーディエンスや、曲ごとに色が変わるステージのライティングなど、日本のライブ特有の雰囲気に、少し戸惑いなかがらも落ち着いた雰囲気でライブを進めていくミシェル。演奏が始まると一転して曲に入り込んで、ピョンピョン飛び跳ねたりして、マイクを持ってピンボーカルスタイルでステージ前に出てきたりと、全身で自分の音楽を表現していた。
終盤、一人でギターを鳴らしながら、しっとりとした2曲をソロで演奏。キーンと突っ張るような声と、吐息混じりのすっと抜けるような声を使い分ける歌声は、ライブを通して素敵やったけど、ソロで演奏した”Triple 7″が格別でした。
“Everybody Wants To Love You”、”Machinist”の盛り上がる2曲でライブは終了。フロアはずっと静かで、体を横に揺らしながらステージを眺めている人が多かったけど、良いもの観れたって胸が温かい気持ちになった人がほとんどやったんちゃうかな。完成度、満足度ともに高い、素晴らしいライブでした。
終演後は物販に長蛇の列。メンバーに挨拶をする人、ツアー限定版のレコードを買う人でごった返してた。明日はツアーで韓国に向けて飛び立つ予定の御一行は、みんなが期待する写真を取るために、どんな「日本の朝ごはん」をチョイスするんかなぁ。