Jeff Rosenstockの炎上ポストから学ぶアメリカのVenue事情

Photo from bandcamp

Bomb! The Music Industryの中心メンバーであり、現在はソロで活動しているパンクロッカー、Jeff Rosenstock。

彼が先日ポスト(ツイートって言わなくなったの悲しい)していた内容がとても興味深かったので、記事にまとめてみました。

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そのポストは9つのスレッドにまたがって投稿されたもの。自分たちのツアーマーチを、会場によって値段を変えて売らないといけない理由を赤裸々に語った内容でした。

「cut」っていうのがよく分からないけど、おそらく手数料とかマージンみたいな意味。で、soft、hardってのはマーチの種類で、softにはTシャツなどのアパレル、hardにはおそらくレコードとかCDみたいなのが含まれる。

つまり画像の中に書かれている内容は、Jeffがライブを行った各地のベニュー(ライブハウス)で、マーチに対してそれぞれどれぐらいの手数料がかかったかを示したものって感じです。

続くポストでは、ベニューが手数料を請求してくる理由が説明されています。ベニュー側の言い分としては、マーチを販売する場所を提供しているんだから、その分ちょうだいねって感じみたいです。

そのロジックだと、自分たちがたくさんのお客さんを連れてきた場所で商売をさせてあげてるんだからといって、ベニューのバーから手数料を取れそうだけどね、と皮肉を言ってます。

さらに続くポストでは、このようにおかしな現状になった背景が語られています。コロナ禍の間に AEG と Live Nation という巨大プロモーターがベニューを買いまくったようで、だからDIYバンドにとっては考えられないような手数料の請求が行われているというのが現実みたいです。

コロナのタイミングでDIYなベニューの経営が厳しくなっていた裏側で、そのような買収劇が繰り広げられていたのは知らなくて、今回のポストでかなり自分が驚いた部分です。

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結果として、この一連のツイートは界隈で大バズり。同じ内容に言及した Propagandhi のポストに対して、いろんなリプが飛び交う事態までに発展しました。

一般的な音楽ファンにとってはなかなか知ることのできない事情なだけに、衝撃が大きかったんだと思います。自分ももちろん初めて知った事実ですし、残念な状態になってるんだなぁと沈んだ気持ちになりました。

Jeffは一連のポストを、まずはどういうことが起こっているか知って欲しかったと締めくくっています。自分としても、興味がある人にこの話題を知ってもらえたらと思って記事を書いてみました。

あとこの話題を知ったときに自分が気になったのは、日本のライブハウスでのマーチ販売はどうなってるんだろうってこと。おそらく自分が普段行くようなDIYな場所は、マーチに対して手数料は請求していないんじゃないかなぁって思いますが。

国内のライブハウスの話題で言うと、ちょっと前にライブハウスのドリンク代に対して、いろんな人がX(Twitter)でお気持ち表明しているのを見かけましたが、DIYなアーティストとDIYなライブハウスの双方が、いい感じで活動を続けていけるような環境になるといいなと思います。


 

最後に、Jeff Rosenstockはアルバム”HELLMODE”を先日リリースしたばかりなんですが、なんと KiliKiliVilla から 国内盤もリリースされたんすよね。キリキリは国内アーティストのリリースを手がけるレーベルっていう印象しかなかったので、かなりびっくりしました。

リリースに先駆けてnoteでインタビュー記事もアップされてるんですが、友達のバンドとして紹介されてる The Sidekicks、Laura Stevenson、Good Luck、Lemuira、AJJ という並びが最高すぎるので、ぜひ記事を読んでそこで興奮してみてください。

 

アメリカと日本で知名度や人気のギャップがありそうなアーティストの代表格ですが、せっかく国内盤がリリースされたってのもあるし、来日が実現とかしてくれたら最高なんだけどなぁ。

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