[Live Review] Sheer Mag Japan tour 2018 津山

2018/9/8(土) Sheer Mag Japan tour 2018 @津山K2

Accidente / Sheer Mag / SKIZOPHRENIA / Xero Fiction / Kriegshög / the PRACTICE / Turncoat / LAST

 

これは余韻を引きずっているうちに書いたほうがいいだろうと思って、津山から大阪に戻るバスで書き出してる。Sheer Mag Japan tour 津山編、余韻がすごい。

 
津山K2は山の中にある、決して交通の便がいいとは言えないライブハウス。そこにおそらくら200人ぐらいの人が集まっていた。もちろんフロアは満員。自分たちのように関西から来ていた人も多かったし、とにかくいろんな人が集まったていた。ともすれば「ごった煮」感、でもそれぞれが共通して持ってる「何か」でゆるーく繋がっている。そんな、自分が理想的だなと思うコミュニティがそこに確実に形成されていた。

外は雨。それもかなり強く降っていた。もし晴れていたら、みんなが駐車場のスペースを使ってリラックスした時間を過ごせていいのにと思っていたけど、今思い返せば、土砂降りやった結果として大勢の人が長時間、一つの空間に集まっていたのが良かったのかもしれない。人が集まることによる空気の悪さが、異様なまでの熱気、盛り上がりに直結していた気がする。

 
楽しみにしていたTURNCOATは、前回観たときと同じ新曲多めの攻めたセットリスト。改めて来年リリースされるらしい新作が楽しみになった。去年一緒にジャパンツアーを回ったWild Animalsから聞かされていたのであろう、Accidenteのメンバー全員がステージ袖から真剣な眼差しを送っていたことにも心を動かされた。

続く福岡のthe PRACTICEも同じく楽しみにしていたバンド。ライブを観るのは初めて、曲もあまり知らない状態にもかかわらず、一瞬で虜になった。スカやルーツレゲエを取り入れたパンク。一瞬にしてその場を自分達のショーステージのような雰囲気に変えて、フロアをどんどん揺らしていく。最後はアンコールまで起こるほどの盛り上がり。カッコよさにシビれる、大人たちによるパーティーロックやった。

 
この日の最高の雰囲気を作り出した大きな要因は、間違いなく地元のハードコアパンクバンド。オープニングを飾ったLASTもそうやし、今回のAccidenteのジャパンツアーを企画しているメンバーがいるSKIZOPHRENIAもそう。とんでもない盛り上がりでフロアが爆発していた。特にスキゾの頃にはとてつもない人数が集まっていて、DIYな雰囲気なのに大勢にとってのヒーローが目の前でライブをしているような錯覚におちいる光景やった。

 
いよいよ楽しみにしていたSheer Mag。一曲目のMeet Me In The Streetのイントロで、それまでのライブで作られた空気感やみんなのワクワク感が、一瞬にして限界を迎えて弾けとんだ。なんでこんなクオリティーの音がこの空間で鳴っているのか、イントロのギターで度肝を抜かれているときに、追い討ちをかけてくる正確にバシバシくるドラミング。もうね、その瞬間笑いが止まらなくて、テンションぶちあがった。

やる曲やる曲全部カッコいい。演奏もバチバチやしボーカルの歌い上げも半端ない。そしてメンバーみんな見た目もイケてる。一つも欠けるもののない完全体が目の前にあった。

とにかく鳴っている音が違う。ライブハウスでなんであんな音が鳴るのかわからない。でも、きっと理屈じゃなくセンスなんやろうな。会場の雰囲気を盛り上げようとか目の前でライブをしてくれているメンバーに応えようとかそんな余計なことを考えたわけでなく、ただただテンションが上がった結果として拳を掲げまくった体感30分にも満たないあの一時。おそらくあと数年はこの興奮に勝てるライブに出逢えないんじゃないかなって思うほどの衝撃的なライブやった。

 
そのあとのAccidenteも盛り上がってたし等身大な雰囲気が良かったけど、Sheer Magの衝撃が凄すぎて、残念ながらズシっと響くものは感じなかった。おそらく別のタイミングで観たら、また印象が違ったと思う。それだけSheer Magが凄すぎた。

ライブから一週間以上たった今も、まだ余韻を引きずってる。街中でふとイントロのギターを口ずさんじゃうぐらい、まだ取り付かれてる。本当にSheer Magっていうバンドを観れてよかったし、津山K2っていう空間で観れてよかった。


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