
作業中に音楽を流してるけど、気づくと歌詞に気を取られて手が止まってる…。そんなあなた(自分もそうです)に朗報です。
それまでの路線からドリームポップへと大胆に舵を切ったTurnoverの名盤「Peripheral Vision」が、今年でリリース10周年を迎えました。これを記念してRun For Cover Recordsからアニバーサリーエディションが登場したんですが、そこに収録されてるインストバージョンが、作業用BGMとして本当にちょうどいいんです。
最初は、イントロ終わりでボーカルが入ってこないことにちょっと違和感があったけど、作業に没頭してしまえばこっちのもの。歌声に気を取られることがないからスッと集中できて、気づけばいい感じのゾーンに入れてる。
仕事中、集中力が切れてきたタイミングで「気分転換にちょっと音楽でも…」なんて思って再生したら、そっちに気が取られてしまって、全然集中できなくなる——そんなのをずっと繰り返してきた自分。アンビエントやクラシックなど、歌詞のない音楽も試してこともあるけど、そっちだとすぐに眠くなっちゃうっていう。
でも、今回りリースされたインスト版の「Peripheral Vision」なら、そもそもが大好きなアルバムだから飽きることもないし、かといって集中が削がれるほど気持ちを引っ張られることもないし、まさにちょうどいい作業用BGMって感じ。Turnover、本当にありがとう。
ちなみに、今回 Run For Cover Records からリリースされたアニバーサリーエディションには、豪華3枚組のLPボックスセットも登場しています。ディスク1にはオリジナル音源+7インチ収録の2曲、ディスク2には全曲のインストバージョン、そしてディスク3には選りすぐりの楽曲のオルタナティブバージョンが収録されていて、それがそのままストリーミングサービスにも公開されてる形ですね。
作業用BGMを探してこの記事に行き着いた稀有な人がもしいたとしたら、インスト版じゃないTurnoverの「Peripheral Vision」の方がそれはそれは素晴らしいアルバムなので、作業しなくていい「じぶん時間」にじっくり聞いて、しっかり癒されちゃってください。