今年復活のWarped Tour、まさかの30日連続アーティスト発表スタイル!

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今年復活を果たす Warped Tour、ふとSNSで見たら30日間連続でアーティスト発表をするっていう攻めた企画をしてた。

「30 Days Of Warped」と名付けられたこのキャンペーン、 毎日5〜6組ずつアーティストを公開して、じわじわと話題を引っ張る作戦らしい。

これを見て正直、この発表方法失敗なんじゃって思っちゃった。やっぱりフェスのアーティスト発表って「見ろ!これが今年のラインナップだ!!!」って一気にドカンとやってくれるあの瞬間が一番テンションあがるし、それがないのは正直物足りない。

もちろん、毎日少しずつ情報が出ることで話題が長続きするみたいなメリットはあるんやと思うけど、ちゃんとした戦略に基づいた発表スタイルってよりは、「30周年やし30日連続でアーティスト発表しとく?」的な思い付きによる見切り発車な気がする。

 

いや、そもそも Warped Tour というフェス自体に自分が魅力を感じていないだけという説もあるかもしれない。そもそも見に行けないみたいな環境はもちろんのこと、今の音楽的興味的にそもそも最初から出演アーティストに期待してないところはある。

たとえば先日イカつい最終ラインナップが発表されたOutbreak Festivalが同じような小出しにするアーティスト発表スタイルを取っていたとしたら、知らないアーティストをちょっとずつディグれるからありがたいと思っただろうし、Glassjawが発表されたタイミングで声を出してテンションあがったかもしれない。

 

あと、復活を果たすとはいえども、かつてのように夏にアメリカ全土を練り回るスタイルではなくて、ワシントンD.C.、ロングビーチ、オーランドの3都市で各2日間だけ開催されるだけなんですね。こっちはかなり賢明な判断にも思えるけど、やっぱり少し悲しい気持ちにもなる。

唯一嬉しかったのは、発表されているアーティストの並びが「This Is Warped Tour」な色合いなこと。復活を果たす今年はEDMのフェスをたくさん手がけるイベント会社「Insomniac」とコラボするから、EDMとかヒップホップ系のアーティストが多くなるんじゃないかみたいな予想もされていただけに、これはほっと一安心。今年25周年を迎える A Loss For Words も、めでたくワープトで再結成は果たすみたいやし。

Warped Tourを見に行ったのは、もう10年以上も前。当時、会場には“そこまで音楽に興味がなくても、友達と遊びに行く感覚で来ているティーン”がたくさんいたのが印象的だった。「こんな環境が当たり前にあるなら、そりゃパンクも流行るよな。羨ましいな」って思ったのを、今でも覚えている。

あれから時代は変わり、一つのフェスが音楽シーン全体を動かすような時代ではなくなった でも、偶然足を運んだ誰かが、思いがけずいい音楽に出会い、心を揺さぶられる。そんな小さな火種が、今年のWarped Tourでも灯るといいなって思う。

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