たまには、音楽に直接的には関係ない記事をと思って。最近知った「Patreon」というプラットフォームについて紹介します。
Patreonを知ったきっかけは、大好きな海外音楽メディア「The Alternative」がPatreonでプロジェクトを立てて支援を呼びかけていたから。Patreonはどんなサービスなのかというと、クラウドファンディングのサブスクリプション版といった感じです。
今回初めて知ったんですが、意外と歴史は古く、設立は2013年。ウェブコミックやYouTubeの動画、音楽などの制作を行うクリエイターを支援するために作られたサービスのようです。
ANNOUNCING OUR NEW PATREON!!!
Support The Alternative and allow us to promote even more great new music for as little as $2 per month.https://t.co/aG67NfVmxb pic.twitter.com/l59jXag3vW
— The Alternative (@GetAlternative) 2017年12月8日
さて、実際にPatreonがどのような使い方をされるサービスなのか、The Alternativeを例にして紹介していきます。
プロジェクトを支援したい人はPatron(パトロン)となり、月額いくらかを払います。The Alternativeの場合は、月額2ドル、5ドル、10ドルの3パターンを用意していますね。
支援者のお金は、The Alternativeのスタッフがライブに行くためのお金や、記事を投稿してくれる人への報酬として使われるとのこと。逆に、支援者はThe AlternativeのPatronとなった人は、サイトが作るコンピレーションをもらえたり、Tシャツがもらえたりといった特典を受けられます。
The Alternaitveは、収益源となるアフィリエイト広告も載せずに運営しているサイトで、音楽シーンの最新の情報を書いているライターたちは、みんなボランティアで記事を投稿している状態らしいので、こういうサービスによって支援者が集まるのは素晴らしいことやなって思いますね。
Patreonのいいなって思うところは、プロジェクトを建てた側が継続的にお金を得られるというところ。何かプロダクトを作るとかであれば、一度まとまったお金が手に入ったらプロジェクトを進められるけど、それこそThe Alternativeのようなサイトやったりは、続いていくもんやし、何か一度きりの特典を付けてお金を一度だけ集めるって難しいもん。
Patreonは、サイトだけじゃなくて、バンドや飲食店、レーベルなんかも利用しやすそう。たとえばバンドやったら、毎月新しいTシャツを作って送る代わりに、活動を継続するためのお金を継続的に集めるって使い方ができそうやし。
調べてみると日本にも似たようなサービスとしてEntyやファンティアってのがあるみたいやけど、パッと見てみた印象としては、使われ方がイラストや漫画に限定されているって感じでした。
Patreonが日本語に対応すれば、というか日本で浸透していけば、クリエイティブな人や行動を起こせる人にとっていい環境になるやろなって思うし、Patreonを使って面白いことをやる人が出てきて話題になって欲しいなって思います。