レコードは環境に悪いもの。そんな常識も変わるかもしれません。
環境負荷の低さを謳う新しいレコード、Greenyl なる製品を発見したので紹介します。
Greenyl とは
Greenyl はエコフレンドリーを謳う全く新しい製法で作られるレコードの名前、およびブランド名です。オフィシャルサイトを見るに、イタリア・ミラノにある会社みたいですね。
ポリ塩化ビニル(PVC)を使わないことで100%リサイクル可能を実現しているほか、生産工程において再生可能エネルギーを使っていたり、有毒な添加物を使わずに生産していたりと、環境負荷の低減を実現したレコードとなっています。
Greenyl の気になるポイント
環境に気遣ったプロダクトとなると真っ先に気になるのは値段。ただ、ミラノのメディアにアップされた記事によると、通常のレコードの小売価格と同様の25ユーロから30ユーロで販売できるみたいです。
続いて、コレクターズアイテムとしての顔も持つレコードにとって重要なカラバリも気になるところですが、こちらも問題なさそう。オフィシャルサイトには通常の黒盤だけでなく、様々なカラー盤が並んでいます。
最後にレコードにとって一番大事とも言える音質も気になるところですが、そればっかりはネットでの検索だけでは突き止められませんでした。やっぱり実際に聴いてみないと分からないですもん。
一応、上にあげた記事の中で、いい音質を実現できるPVC以外のプラスチックの材質を見つけるのに1年を費やしたという記述があるので、音質もきちんと担保されていると信じたいですね。
Greenyl を見つけたキッカケ
最後に、そもそも Greenyl を見つけたキッカケについて。 Greenyl は、わざわざ環境負荷の低いレコードについて調べて発見したわけではありません。
自分がディグっていたのは、フロリダの Alternative Rock / Emo バンド、Pool Kids のツアーメイトについてでした。バンドはつい先日まで大規模なUSツアーを行なっていたんですが、そのサポートアーティストがどちらも字面すら見たことなくて、気になって手始めに Sydney Sprague の方から調べてみたんです。
Spotify で何曲か聴いてみて、うん、いいぞってなったら、次にチェックしたのはフィジカル音源をリリースしているかどうかでした。ディストロを運営しているのもあって、少しでもいいなって思ったら、入荷を検討できるか調べるのがクセになっています。
で、そのまま Spotify の「グッズ」のセクションからフィジカル音源としてレコードをリリース予定なのを見つけて、そこで “Greenyl” という聞き慣れない言葉を見つけた感じでした。
ちなみに Sydney Sprague は、アリゾナ州出身のシンガーソングライター。DIYなシーンで活動しながらも、曲はアップビートかつキラキラしたポップサウンドが中心となっています。イケてます。
音楽と環境問題を扱うブログというコンセプトで大学生になったときに始めたのが、この PUNX SAVE THE EARTH やったりします。
ソッコーで音楽のみを扱うブログになっちゃいましたが、こうやって音楽のことに関係する環境問題については、今後も積極的に取り扱っていきたい所存です。