“Fugazi bell” と Timeshares

Photo from Wikipedia

面白いなーと思ったツイートをネタ元にした、かるーい記事。

記事のネタにするのは下記のツイート。BraidHey Mercedes のメンバーとして知られる Bob Nanna のツイートを、Timshares が引用RTしてたやつです。

 

どんな内容なのか、翻訳するのも野暮ですが、Bob が「”Fugazi bell”を持ってないドラマー、お前はしょうもないぜ!」と言ったのに対して、Timesharesは「彼の言ってることは正しいと思う」と返しています。

“Fugazi bell” がどんなものか知りませんでしたが、Timeshares が肯定的にRTしているということで合点がいきました。Timeshares のドラマーは、ドラムセットにでっかいベルを据えてるんです。なるほど、あれのことを”Fugazi bell” と呼んでるのかーと。

 

で、Fugazi bell について調べてみると、鈴木喜之さんという方が The Messthetics に行ったインタビュー記事の中に、それらしき記述を発見しました。(The Messthetics は Fugazi のリズム隊である Joe Lally (ベース) と Brendan Canty (ドラム)が結成したバンドです。)

–さて、いくつか確認したいのですが、この日本ツアーの途中から、急遽ドラムセットに鐘を入れようと思ったのはどうしてなんですか?

ブレンダン「ははは、これってすごく笑えるんだけど……というのも、みんなこの話ばっかりしてくるからさ(笑)。確かに僕は、フガジの頃から大きなベルを常にドラムセットに入れてきたけど、今回は持ってこなかったんだ。面倒だったから(笑)。だってデカいんだよ! それを荷物に入れようとした時、持ってくべきか迷って……ま、いっか、いらないよねって思ってさ」

ジョー「手荷物に入れなきゃいけないからね。ブレンダンの荷物なんて、服とベルと、ほとんどそれだけで、あとはスティックくらいなんだ。それ以外の機材はないから」

ブレンダン「次回はちゃんとしたベルを持ってくるよ。だって今回、ドラムをセットアップしたら、みんなが『ベルはどこ?』って感じになって(笑)」

ジョー「どうしてもベルがなきゃって言われて、なんとか見つけてくるからってことで、じゃあそれでって……」

ブレンダン「誰かから借りてきてくれたんだよね。でもそれが、すごくちっちゃなベルで(笑)」

ジョー「チンチンチンって感じで(笑)」

ブレンダン「ガガガガガガガってドラム叩いておいて……チンって(笑)。僕の本当のベルはもっとデカい音が出るんだけど、今回のは(小声で)チン(爆笑)」

ジョー「クレイジーだったね、今回のベル問題は」

ブレンダン「ネズミを叩いてるみたいだったよ(笑)」

なるほど、Fugazi の Brendan が大きなベルをドラムセットに据えてるのは有名なことなんですね。自分は今回のことで初めて知りました。

(有名すぎる Waiting Room の下記の映像にも、よく見たらちゃんとベルが映ってますね。ちゃんと「チン!」って音してるし。)

 

あと、Fugazi bell は正式に何て呼ばれてるのかを調べてみると、Brendan の Wikipedia ページに “He is also noted for using a large farmers bell as part of his drum kit.” って記述を見つけました。farmers bell、つまり農民のベルって呼び名、面白いですね。

そもそも Fugazi 以前に farmers bell をドラムセットに組み込んだドラマーがいるのかも気になりましたが、検索しても分かりませんでした。知ってる人がいたら、教えてくださいね!(Twitterにリプライとかください!)


 

ということで、思わぬ形で、”Fugazi bell” の存在と、Timeshares のドラマーが大きなベルを置いてるのは Fugazi の影響があるかもしれないことを知って、ウホってちょっとだけテンションあがったので、記事にしてみなさんに紹介しました。

そういえば、Timshares はもうすぐ新しい音源をリリースするみたいで、今からワクワクが止まりません。(ツイートしてる Maxwell Stern は Signals Midwest のボーカルとして有名ですが、今や彼は Timeshares のメンバーでもあるんです!!)

https://twitter.com/maxwellstern/status/1422735824949551106

 

Timeshares は自分が人生で始めてレコードを買ったバンドやったりします。その1stアルバム “Bearable” は、今でもテンションあげたい時にわざわざ選んできくことのあるフェイバリット音源の一つなんで、もし聞いたことないって人は、ぜひチェックしてみてください。(Fugazi bell の音も多用されてますよ!)

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