[Live Review] SHIKOKU PUNK ROCK SUMMIT

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Pear of the West / Turncoat / Parkmates / Silverwigs / bows / Gremlin / Bootleg Verrolls / Big City / Summer Months

四国のカッコイイパンクバンドが集まるイベント、SHIKOKU PUNK ROCK SUMMITに遊びに行ってきた。この日のイベントは、福岡のPear of the Westのレコ発の四国編やったんやけど、何度でも見たいバンドや、一回見てみたいと思ってたバンドが一堂に会していて、しかも結果、全バンドカッコよくて、めちゃくちゃ充実した1日やった。

 

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Summer Months

徳島のEmo/Punkバンド。bandcampに公開されてる5曲入りのEPで存在を知って、そのセンスの高さに驚いたんやけど、この日ライブが始まる時にステージに並んでたメンバーを見て、その若さにもう1回驚かされた。

ライブは、ゆったりしたインディー/エモなナンバーと、激しく叫ぶパンキッシュなナンバーをバランスよく配置してて、楽曲の幅の広さを感じた。メロディーと関係ないところで聞こえる裏のギターのフレーズがたまらなかったなぁ。個人的には、ボーカルさんがしっかりとメロディーに沿って歌う曲の方が好きやったから、そっち路線の曲をどんどん作ってくれると嬉しいなぁなんて思いました。

 

Big City

岡山の3ピースパンクロックバンド。四国のパンクロックバンド、Leewayの元メンバーや、この日出ていたParkmatesのメンバーから成るバンドです。

岡山で初ライブを見たことがあるんやけど、その時はガチャガチャとしてて何をやってるかあんまり聞こえてこなくて、正直に言うとあまりいいイメージを持ってなかった。でも、この日の1曲目で、イントロからAメロに入ってくところのリズムチェンジを聞いて、「うおー!!かっこええ!!」ってなりました。自分史上、過去に見たライブの時の印象から一番変化幅が大きかったバンドかも。

曲は、ほとんどがファストでシンプルな日本語詞のメロディックパンク。速さや勢いはあるけど、しっかりフレーズやメロディーは聞こえてくるし、なにより曲の中でのキメっていうかリズムチェンジがいちいちカッコよかった。今年中には新しいアルバムのリリースが控えてるみたいやし、めちゃくちゃ楽しみです。またすぐにでも観たいな。

 

Bootleg Verrolls

松山のロックバンド。日本語詞の骨太ロックって感じで、一つ一つ言葉を噛み締めて吐きだす歌い方、巻き舌でラ行を発音する歌い方は、この日集まったバンドの中で異彩を放ってた。

音楽に気持ちをグッと乗せて演奏するバンドを久しぶりに見て、歌詞はちゃんと聞こえなくても心動いたし、ギターのザクザクした質感もかなり好みやった。

 

Gremlin

徳島のEmo/Punkバンド。まじで度肝抜かれた。始まった瞬間、目の前で何が起こってるんやって興奮が止まらんかったもん。キラキラした音でテクニカルなギターと、楽しそうにリズムを刻むベース、そして絶対音楽大好きやん!って雰囲気のドラムが、ビタっと息を合わせて、最高のアンサンブルを織り成してた。

自分がいいなと思うライブの雰囲気に、バンドの人がステージ上で作り出したエネルギーの玉みたいなのが、自分の体の中でも大きくなってバチンと弾ける(これ、伝わるかな)みたいなんがあるんやけど、この日のライブはその玉が弾けまくってて。この日、一番ガツンと持ってかれたライブで、その場にいた人にはすぐにでも中に入ってきてライブを見て欲しい気持ちになってずっと入り口をソワソワしながら見てたし、この事件を多くの人に届けたいから、きれいな映像でライブ動画撮るやつ始めよかなって思ったぐらい。

今出てる音源を全部変えたし、今度は曲を知ってる状態で、またあの事件みたいなライブを観てみたいなっていう気持ちでいっぱいです。

 

bows

ずっと観たいと思っていた徳島のパンクロックバンド。フロント二人が揃ってタックインの時点で、絶対カッコええやんとなりました笑

キャッチーとは言えない激渋メロディック。意識して声をしゃがれさせて歌う曲は、じわじわと体に染み込んでくる感じで、ライブをフルフル見終わったときにカッコよかったなと思うライブやった。This is パンクロックなバンドです。

 

Silverwigs

徳島のパンクロックバンド。この日のイベントで、最初っからずっと前の方で全バンドで盛り上がってる自分より見た目年上の人が何人かいてはって、この人たちはどういう人なんやろーって思ってたら、その人たちがズラズラと前に並んでライブが始まって、もうそれだけで最高!ってなりました。やっぱり、音楽に貪欲で、音楽好きがヒシヒシと伝わってくるバンドマンが大好きです。

曲調はロックンロールを感じるパンクロック。アグレッシブでパワフルで、3球連続ストレートで三振バッターアウトみたいな爽快感。何より自分達のライブも楽しんではる感じが伝わってきてよかったなぁ。

 

Parkmates

この日唯一の地元高松のバンド、Parkmates。この日出演する地元の若手バンドを育てられなかったのは自分たちの責任って半分ジョーク半分シリアスな感じでしゃべってはったけど、バンドを長く続けてはる人たちならではの、ゆるーい雰囲気が心地よいライブやった。

シンプルでキャッチーなメロディで、サビになったらメンバー全員でゼンガロングするスタイル。メロディックパンクってこれでいいんよな、これがメロディックパンクのカッコよさなんやな、って感じるライブでした。

すでにアルバムのレコーディングを終えているらしく、今年か来年にはFixing A Holeからリリースする予定だそうです。

 

Turncoat

松山が誇る四国のパンクロックヒーロー。ライブが始まる前のみんなのワクワク感はいつもハンパないし、毎度毎度その期待にバッチリ応えてくれるカッコいいライブをやってくれるバンドです。去年WaterslideからリリースされたSplitに収録されている曲、そしてまだ音源化されてない新曲で、しっかりと盛り上がってて、やっぱり最高のバンドやなってなりました。

 

Pear of the West

北九州のメロディックパンクバンド。エネルギー迸る熱いパンクロックが続いた会場を、すーっとクールダウンさせていくオープニングナンバー、SPORTのジャパンツアー福岡場所でも味わったけど、堪らんかったなぁ。

今年の7月にMellowっていうEPをリリースしたばかりやけど、この日はすでに新曲も披露。メロウでチルい楽曲は、もはやパンクとかインディーとかを超えた名曲。今までヘルプやったドラムさんも正式メンバーになったらしく、これからの展開が楽しみです。

Punk Rock Summitっていうイベントを意識して、Leatherfaceのカバーなんかも飛び出して、ラストはテンポ速めのメロディックパンクの畳み掛けで会場大盛り上がり。本当に最近知ったバンドなんやけど、知れてよかったなぁって思います。Apple MusicやSpotifyで過去のディスコグラフィーも公開されてるんで、聞いたことない人はぜひ1回聞いてみて欲しいです。

 

商品が売れるため、ビジネスが成功するためにはストーリーが大事、だからこそストーリー作りをしっかりしなきゃとか言われることが多いけど、この日のライブを見て、「ストーリーなんてまったく知らなくても、良いもんは良い、カッコいいもんはカッコいい、それが音楽やんなぁ」って思わされた。わざわざレンタカー借りて遊びに行った甲斐があったなぁって思います。




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