2018/11/3 (土) Social Circuit Japan tour 2018 @難波Bar845
Social Circuit / Bearwear / Haiki / Fireplay / Deer Eats Everything
ungulates招聘のSocial Circuit Japan tourに遊びに行ってきた。遊びに行ってきたと言っても、同じくリリースツアーを兼ねていたBearwearのメンバーにディストロ出店で誘っていただいた形。この日初めて会うにも関わらず話をいただけてありがたい限りです。
会場は今回初めて知ったBar845。元々ジャズバーのような形で使われている小さな会場やった。まるで海外のようなと形容するのはあまりに安易やけど、装飾が趣のある素敵な雰囲気。中音が聞こえにくくて演奏しはる人たちは大変そうやったけど、観てる側としては居心地が良かった。
トップは地元大阪のDeer Eats Everything。ギター1本にピンボーカルというシンプルな構成ながら、複雑なコード進行とメリハリのあるリズム変化で曲を構成する特徴的なバンド。もう少し音が籠ってた方がやりやすいのかなって思ったけど、会場の雰囲気を受けて楽しそうにプレイしていた。
続くFireplayも、この日の会場ならではのサウンドが良かったなー。かなりクリアなサウンドで曲の輪郭がくっきり際立つライブ。会場に音が渦巻く感じもバンドの魅力なんやけど、初めてFireplayの曲を聴く人にとってはあれぐらいクリアなサウンドの方が魅力伝わりやすいのかもなー。実際に友達もライブ後に音源を買ってたし、そういうライブを観れて嬉しかったです。
この日、一番の衝撃やったのが横浜のバンド、Haiki。Bearwearのメンバーやサポートメンバーから成る3ピースバンド。ツアーの告知でチラッとバンド名を目にしただけで、この日ライブに出ることも直前まで知らなかった完全ノーマーク状態のバンドやったんやけど、とんでもないクオリティーに度肝抜かれた。引き合いに出さずにいられないのがTiny Moving Parts。張りのある歌声を届けながらも要所要所でギターの高速フレーズをタッピングするパフォーマンスにはディランを重ねずにはいられなかった。そして歌メロはキャッチーさ抜群、日本語詞なのも相まってすっと耳に届く。My Hair Is BadやKOTORI、THE NINTH APOLLO系と呼ばれるバンドが好きな人に確実に響くやつやん、売れるやつやんとテンションあがってしまった。一番いいなと感じたのは、単なる歌メロロックではなくライブがめちゃくちゃパンクやったこと。ドラムの激しさや、ココってところでメンバー全員の熱量がギュっと凝縮される感じがめちゃくちゃカッコよかった。
Haikiの衝撃で感動が少し薄れてしまった感はあったけど、続くBearwearも初めてライブを観て衝撃を受けたバンド。このツアーはバンド初の全国流通音源となるミニアルバム のリリースツアーを兼ねてるんやけど、その音源の時点で感覚がズバ抜けてるなって感じてたから、ライブではその雰囲気を改めて噛み締めるっていう意味合いが強かったのが本当のところかも。ドリーミーで浮遊感のある極上のインディーロックサウンドを、自分たちの奏でる曲に入り込みながらのパフォーマンス。ライブだから演奏が激しくなるというわけではなく、音源がよりザラっとした音、いわば「生きてる」状態で届けられる感じが良かった。力をぐっと込めたパフォーマンスじゃないのに曲が頭にくっきりと焼き付く不思議なバンド。しばらく病みつきになりそう。これまた野暮なレコメンドやけど、最近のTurnoverの雰囲気が好きな人はぜひ聴いてみて欲しいです。
マレーシアからやってきたSocial Circuitもカッコよかったなー。Emo/Pop Punk的な触れ込みやったけど、骨太なメロディックパンクサウンドで、音を聴いたらすぐにガツンとやられる感じ。Turnstileとアジアツアーを回ったり、メンバーが他にハードコアバンドをやっていたりっていうのが分かるアグレッシブさやった。事実なのか謙遜なのか、MCでは自分たちはまだまだマレーシアでも歴の浅いバンドなのにこういうツアーを実現できて嬉しいってことを言ってたけど、経験値の高さを感じさせる安定感で、まったく知らない曲でも魅力が伝わるタイトな演奏やった。ラストにはみんな大好きあのバンドの名曲カバーなんかも飛びだして、終始フロアはニコニコ顔で溢れてたなー。
この日ライブを観るのが初めてっていうバンドがたくさんいて、その全部がカッコいいっていう最高のイベントやった。ディストロもいろいろチェックしてもらえたし、いろんな人と話せたし、充実した1日でした。