今でも当時の思い出がまざまざと蘇るライブ

毎年、この時期になると「今年はこんなライブに行ったなー」と振り返るんですが、今年はコロナのせいでほとんどライブに行けませんでした。

なので、今までに行ったライブを振り返って、「あのライブ、今でも覚えてるなー」っていう印象的なライブをまとめてみることにしました。

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Fat Wreck Chords JAPAN TOUR 2005 の Ken Yokoyama

人生で初めて観に行ったライブ。1バンド目の Western Addiction がそこまで盛り上がらず、その次が活動再開直後の Ken Yokoyama という出順でした。

当時、自分は高校2年生。ライブの楽しみ方なんて一つも分かってなくて、Zepp Osaka の3列目ぐらいで棒立ちで観てたんやけど、ライブが始まった瞬間、後ろにいた人がグッと肩を掴んで、気づいたら自分の頭の上をたくさんの人が流れて行った。

なんだこれは!と思った瞬間、今度はいわゆる”おしくらモッシュ”が巻き起こって、全然予想してなかった自分は渦の外に弾き出されました。「こ、これがパンクのライブなのかー」とカルチャーショックを受けた出来事でしたね。

Warped Tour 2009 で観た NOFX

上で紹介したライブで初めて観たノーエフはほとんど記憶に残ってないんやけど、初めて Warped Tour に行ったときに観たノーエフは、今でもめちゃくちゃ光景が頭に残ってる。

初めて1人で行ったアメリカ旅行。勉強の科目としての英語には自信があったものの、最初に入ったIn-N-Outで店員さんと満足に会話もできず、そこからずっと寂しい思いをしながら過ごしていた旅行でした。

そんなときに、長々としたイントロから Linoleum のイントロをやり始めた時に、自分の周りにいたいろんな年齢、いろんな人種の人が一斉にワーと盛り上がっていて、もちろん自分もテンションあがって、言葉の壁を超えて一緒に感情を共有できる音楽ってなんて素晴らしいんだなんて思ったら、気づいたら涙が止まりませんでした。そのときの感情は、今でも宝物です。

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2008年のジャパンツアーのときの Dropkick Murphys

今はそこまでの熱量がなくなってしまったけど、高校生の頃から大好きだったバンド Dropkick Murphys。高校卒業時の PUNKSPRING で初めて観れたんやけど、そのときはセットが短くて不完全燃焼やって、待ちに待ったタイミングでの単独公演でした。

このライブで覚えているシーンは2つ。1つ目は、Which Side Are You On? の出だし。音源では子供の声で歌われているパートをシンガロングしてたら、Al Barr に「お前、最高だな」みたいな感じで指をさされて、それがめちゃくちゃ嬉しかったのを覚えてる。シンガロングの素晴らしさを教えてくれたのは、間違いなく Dropkick Murphys。

もう1つは、Worker’s Songのサビ。狙いすましたようにクラウドサーフかましたら、同じタイミングで飛んできてたお姉さんがいて、同じ感情を共有してる!って感じで、思わず着地したときに二人で抱き合ったんです。全然知らない人やったけど、二人とも自然とハグしちゃうあの体験、面白かったなぁ。

Title Fight 初来日のときの For A Reason

今となっては大好きなバンド(レコーディング中のアルバム楽しみ!)やけど、最初に知ったのは Title Fight が H2O と一緒に来日したときで、その時は音源を全く聞かずにライブを観た感じでした。

当時の大阪では、For A Reason を知ってる人もそこまで多くなかったんですが、熱心なハードコアフリークたちが最前に集まって、ひたすらに Side to Sideを繰り広げてたんですよね。曲を知らない自分も、いつの間にか思わず体を動かしちゃってました。

このライブが自分のターニングポイントになったなと思うのは、For A Reason のライブを観たのをきっかけに、日本のバンドもチェックしていこうと思ったこと。それまで日本のバンドって、ハードコアのバンドぐらいしか熱心にディグってなかったんですが、自分が知らないだけで調べればかっこいいメロディックのバンドもいるのかもと思えた瞬間でしたね。

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下北沢ERAで観た Fight It Out

確か、A Loss For Words の初来日ツアーのときに観たライブやったと思います。まだハードコアのライブのモッシュピットに居るのは少し怖いと思っていた頃、かなり後ろの方で安心して観てたら、ライブが始まった瞬間にボーカルがステージ後ろまで物凄い勢いで突っ込んできたんです。

それ自体はそこまで危険を感じなかったものの、それに触発されたフロアが物凄い盛り上がりになって、回し蹴りやタコ殴りモッシュが、後ろの方にまで押し寄せてきて、そのときばかりは、めちゃくちゃ怖い思いをしたのを覚えています。

正直今振り返っても、一番怖い思いをしたのがそのときのライブですね。同率一位で、Pump Up The Volume で Trash Talk のボーカルがマイクスタンドを投げた瞬間が並びます。

FEST10 の Polar Bear Club

これは実際に生で観たライブではありません。当時では珍しくライブ中継してたのを、家で観たやつです。

映像のクオリティはそこまでよくなかったと思うんですが、ザラザラ感のある生きた音とFESTならではの盛り上がりを画面越しに感じて、あーなんで自分はこの場にいないんだーと悔しく思ったのを覚えています。で、その瞬間、来年こそは絶対にFESTに行くんだと決意して、実際その次の年に観に行きました。

毎回やるとは限らない曲、Convinced, I’m Wrong をやってたんですが、それがめちゃくちゃ刺さったのを覚えています。探したらYouTubeに動画が残ってて、ありがとうの気持ちでいっぱいです。MCでジミーが言う通り、マジでバンド史上、一番良かったライブ説あるんじゃないかと思います。

Groezrock で観た Modern Life Is War

海外で観るライブって、非日常感が加わって思い出に残りやすいんですけど、Modern Life Is War のライブは別格でした。

目を閉じたら光景が脳裏に蘇る系の思い出の残り方ではありません。ボーカルの Jeff がMCで言ってた「周りの友達の多くはシーンから離れていったけど、自分はこのシーンがずっと好きだから、今こうしてここに立ってるんだ」って言葉がカッコ良すぎて、それに胸を打たれたときの感情を覚えてる感じです。

1日目にいろんなバンドのライブを観ながら、音楽に対して熱量高くいられるのも今回の旅行が最後かなぁなんて少し物悲しい気持ちでいたときに、このMCを突きつけられたもんやから、ゾクゾクとしたんですよね。ちなみに、自分は来年の4月でこのライブの時の Jeff と同い年になりますが、まだパンクロックが大好きでいられそうなのは、このライブのおかげです。

 


 

需要があるのか全く分からない記事ですが、昔を振り返ってとても幸せな時間を過ごせました。

今年を振り返った時にコロナのせいでネガティブな気持ちしか出てこない人は、この記事のように、もっと昔を振り返ってみるのがいいかもしれませんよ!

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