AIの相転移が起こったと言われるほど、ここ数日の間にどえらい進化を遂げているテキストチャット系のAI、ChatGPT。
凄そうな情報が流れているのを、ただ呆然と眺めているだけの日々を送っていましたが、これは自分も使えるようにならないとヤバそうだなと思い始め、まずはその入門編として自分の趣味である「音楽ディグ」に活用してみることにしました。
ChatGPTをどのように活用したか
APIを利用するのとかハードル高そうだなぁって思っていたら、ちょうど「パルケトーク」っていうチャットアプリにChatGPTが実装されたっていうプレスリリースが流れてきたので、そのアプリを活用させてもらうことにしました。
LINEとかと同じ感覚で、メンション先を @ChatGPT とするだけで、簡単にChatGPTを使うことができます。返答があるまでちょっとタイムラグがあるので、最初は使い方あってるのか不安になりましたが、一度使い方がわかると簡単です。
スーパーAI君がChatGPTだと思って、いろんな調べ物をお願いしたり、いろんな質問ができたりします。
最初は有名なバンドを教えてもらう質問で小手調べ
最初に思いついた質問は、「これだけは聞いておくべきパンクバンドを教えて」っていう質問でした。日々流れてくる活用方法に、「10個教えて」みたいな使い方があったなと思って、それを参考に質問してみました。
うん、だいたいいい感じ。一番目がピストルズなのはご愛嬌として、The Clashの次にThe Jamがくるあたり、わかってる感ありますね。
ただ、Deep Purpleはジャンル的にどうなんだとか、Bad Brainsはパンクバンドの代表10バンドに入るかとか、気になるところも若干ありますね。そして、バッファローズとザ・スピッツは、ちょっと存じ上げないです。(あのスピッツはもともとパンクバンドやったらしいけど。)
次は英語で聞いてみることに
もしかしたら日本語で聞くと若干精度が下がるのかなと思って、今度は英語で聞いてみることに。せっかくなので質問も変えて、「これは欠かせないと思う Midwest Emo バンドを教えて」としてみました。すると…
うん、かなりいい感じ!これは結構驚きました。英語にしたことも、ジャンルをかなり限定したことも、精度アップに寄与していそうです。
エッセンシャルなバンドと聞いて、そこに The Anniversary と Owls が入ることに関しては、反対意見の方が多そうですが、それ以外は本当に間違いないラインナップだなぁと驚きました。
サウンド的に似ているバンドは探せるのか
音楽のディグをする上で欠かせない探し方、それはサウンド的に似ているバンドを探すこと。ということで、そんなディグが可能か試してみました。精度の良かった英語で、自分だったら答えに詰まりそうな「Joyce Manorみたいなサウンドのバンド、教えて」という質問をぶつけてみることに。
うん、これまたいい感じ。正直、サウンド的にJoyce Manorに似ているバンドなんて、探すのがむずかしすぎるんですが、Joyce Manorが好きなら、このあたりのバンドも好きだよねって思うバンド名が並んでいて、本当にすごいとなりました。もし、ここに名前が上がってるバンドを1つでも知らない人がいたとしたら、その人にとってはディグ成功ってことですもん。
イケてる音楽サイトをディグれるか
いい音楽と出会うためには、いい音楽サイトと出会う必要がある。そう思っている自分は、最後にサイトについてもディグってみることに。
うーん、これはあまりイケてない結果に。もちろんPunknews.orgは素晴らしいサイトやし、Punktasticも一時期ウォッチしていたサイトやけど、それ以外は微妙やし、そもそも Punk というキーワードが入っているサイトしか提示されていない。
念のため、日本語でも検索してみましたが、こっちの結果はさらにひどいことに。どうやら日本語の解釈が正しくできなかったようで、「パンクサイトを作るならどんな名前が良い?」の回答になりそうな、存在しないサイト名も回答に並ぶ結果になってました。あと、PUNX SAVE THE EARTHが出てくるかもなぁっていう淡い期待も、見事に打ち砕かれましたね。
以上、ChatGPTを使って音楽ディグができるかを検証してみた結果でした。
結論としては、ジャンルを限定したり、アーティスト名を具体的に提示したりすれば、お目当てのアーティストが見つかる可能性があるかもって感じでしょうか。
AIなので、学習のために参照しているデータが当然存在するんですが、それが最新のものには追いついていないそうなので、新しいバンドのディグには使えないのがちょっと残念なところですね。
でも、カッコいい音楽のディグに関しては、まだまだ人間が有利な状態なんだなと、ちょっとだけホッとしました。まだまだAIに負けないように、これからもディグ&情報発信続けていきたいなって思います。