そのサービスの動向に否が応でも注目が集まる音楽ストリーミングサービス。良い悪いの議論はとりあえず置いといて、最近読んだ音楽ストリーミングに関する記事をまとめて紹介します。
・SpotifyがついにIPO
音楽ストリーミングサービスでトップをひた走るSpotifyが、IPO(新規株式公開)を行いましたが、その手法が話題になりました。上場までは普通、複雑な手続きを踏むのが一般的なのに、Spotifyが行なったのは直接上場という手法。
株式のことはよくわかってないですが、直接上場によって節約できるお金は多いみたい。今回のSpotifyの件で、他のテック系企業の上場に対する考え方や方法が変わるかもねっていうお話がWIREDに載っていました。
Link : スポティファイが成功させた異例の「直接上場」の意味と、その先にある試練 | WIRED.jp
・Spotifyが成功させたサブスクリプションというビジネスモデル
多くのサービスが立ち上がっては消えていった中で、どうしてSpotifyが生き残ってストリーミングサービスの頂点にいるか。それは、サブスクリプションというビジネスモデルを確率させたからだというお話が、同じくWIREDに載っていました。
今となっては、Netflixのような動画サービスも普通に浸透してるし、エンタメのサービスに毎月一定の金額を払うっていたって普通なことのように感じるけど、やっぱりそこを確立したSpotifyはすごいんだなと。こういうところが、自分がいろんなサービスの中からSpotifyを使っている理由です。
また、定額制になることによって、それまで平均的な人がCDに使っていたお金よりも多くのお金が音楽業界に落ちているという事実も書かれています。もちろん、マイナーなアーティストにとってはよくない仕組みだっていう話もあるけど、業界全体で見た時には貢献してるんだぞっていうお話です。
Link : 音楽配信の頂点に立ったSpotifyは、いかに「サブスクリプション」を成功させたのか | WIRED.jp
・Apple MusicがSpotifyを猛追
じゃあ、Spotifyがいつまでも安泰かって言われたら、そんなことはないようです。日本で使っている人も多いだろうApple Musicの有料会員数が4,000万人を突破したとのことです。
Spotifyが同じぐらいの規模の有料会員数を獲得するのに8年ほどかかったらしいですが、Apple Musicはわずか3年で達成。ものすごい勢いで追い上げていることがわかります。もともと音楽好きはiPodなんかでAppleに慣れ親しんでいたことや、スマホとしてiPhoneの人気が高いことも影響してるんやろうなぁ。
Link : Apple Music、有料会員数が4000万人突破!サービス開始から3年足らず、Spotifyを猛追 | engadget 日本版
・そもそも日本ではどのサービスの利用者が多い?
じゃあ、日本では利用者数はどうなんだ。気になっている人も多いと思います。定額制の音楽ストリーミングサービスについて、インプレス総合研究所という調査会社が今年の3月に行なった調査の結果が公開されています。
それによると、最も利用者の多いサービスはAmazonのPrime Music。次いで、有料プランならApple Musicが来るようです。AmazonのPrime Musicは、商品が最短で次の日に届くPrimeサービスを利用している人なら誰でも無料で利用できるサービス。あくまでもAmazon本体のサービスのおまけとして利用している人が多いのかなと思うと、音楽好きとしては複雑な心境です。
Link : 【調査】「定額制音楽配信サービス」の実態調査、人気の音楽サービスは? スマートスピーカー購入との関連は? インプレス総研 | ロボスタ
・Spotifyが勝手に流す音楽は誰も興味ないぜ!
最後に紹介するのは英語の記事なんですが、Spotifyが勝手に流す音楽は誰も興味ないよっていう記事。確かに、自分もSpotifyを使っていて思うのが、Radioと呼ばれるモードに入ってそれまで聞いてた音楽からオススメしてくれる精度があんまりよくないなってこと。
結局レコメンドってマスデータに基づいてるから、あんまり新しい出会いってなかったりするのよね。あ、でも、毎週金曜日に更新される"My Release Rader"っていうプレイリストは、自分の好きなジャンルの最近公開された新曲が聞けて、新しい出会いもあるからいいなって思います。
Link: Nobody Wants To Listen To Sporify’s “Self-driving Music | The Outline
以上、最近自分が読んだ音楽ストリーミングについての記事をまとめてみました。
ストリーミングサービスのせいで、フィジカル音源が売れなかったり、マイナーなアーティストの収益が悪くなったりしてるのはなんだかなぁって思うけど、便利なものを使うなってのは違うと思ってて。
ストリーミングサービスがマイナーなアーティストに対しての収益をよくするのは、その会社さんに頑張ってもらうとして、自分としては、フィジカル音源を買ってウキウキ家に帰って楽しい気持ちで音楽を聞くっていう、自分が好きな音楽カルチャーのあり方っていうのをどんどん発信していけたらなって思います。