これからのディグは何に頼る時代か

最近、ディグってますか? 自分は忙しいなりにまずまずディグれてると思います。

ふと思いついたことを書き始めたのでまとまりはないですが、これからのディグについて書いてみました。

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 ディグっていうのは「掘る」っていう動詞を意味する英語。転じて、新しい音楽やルーツとなる音楽を「探す」っていう意味でも使われる言葉です。

音楽をディグる方法やツールはいろいろあります。自分の昔のブログでも、インターネットツールを中心にいろいろ紹介しました(参考記事)。ニュースサイトだとか、個人ブログだとか、SNSだとか。

でも、その良い方法が時代の変化とともに変わってきている気がしています。もう少し正しく言うと、テクノロジーの変化とともに、でしょうか。

 

 ここ数年の目覚ましいテクノロジーの進歩と言えば、AIが挙げられます。AIを活用したレコメンド機能の精度向上は目をみはるものがあります。

たとえばYouTubeの関連動画。あれ、なかなかすごいですよね。過去のたくさんの視聴データの繋がりから、「あ、この人はきっとこんな動画も好きだろうな」とおすすめしてくれているんですが、技術が進歩すればするほど、そして多くの人のデータが貯まれば貯まるほど、おすすめされる動画をいいなって思える確率は上がっていくんです。

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「あ、ということは、これからのディグはAIに頼る時代という結論なのかな」と思ったかもしれませんが、自分はそうは思っていません。

Spotifyには「これが好きならこれも好きだよね」みたいな感じでアーティストをおすすめしてくれる機能が搭載されているんですが、おすすめされるアーティストが、まあだいたい知ってるアーティストなんですよね。それもそのはず、そのおすすめはほかの人の履歴に基づくものだから。アルゴリズムに頼っても、結局似たようなアーティストしか出てこないんですよね。

もちろん知らないアーティストが出てくることもあるんですが、今度は「なぜおすすめなのか」という理由が分からない。おすすめはしてくれるけど理由は言ってくれない、これもAIレコメンドの欠点です。

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それじゃあ、これからのディグは何に頼るか。それは人だと思います。

センスがいいなと思う友達や、聴く音楽の波長が自分と合うなと感じる友達。そういった人が教えてくれる新しい音楽こそが、自分に価値をもたらしてくれる音楽になると思うんですよね。

別に友達じゃなくてもよくて、例えばSNS上のだけの知り合いでもいいし、一方的に知ってる人でもいい。あと、レコード屋さんのスタッフさんとかもいいですよね。「〇〇さんはこういうの好きだと思うよ」だけじゃなくて、「私は、俺は、こういうのが好きなんだ」っていうところからも新しい音楽に出会えるのが、人に頼るディグの良さだと思います。

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 ツール系に話を移すなら、同じSpotifyでもアルゴリズムではなくて人の作ったプレイリストは最良のディグツールになっていくだろうなって思っています。

つい最近チェックしたところだと、Dillinger FourのベースのPatrickがRiot Festのサイトで公開してたプレイリスト。知らないアーティストもたくさん選ばれてて、なおかつ「らしさ」全開で、満足度が高かったんです。なんなら、このプレイリストがきっかけとなって、この長文の記事を書き出したっていう感じ。

 

繰り返しになりますが、これからのディグは人に頼るのが一番だと思います。人から教えてもらった音楽には、自分で出会った音楽にはない体験やストーリーが必ず乗っかってくるからです。

ここ数年の技術の変化スピードはとてつもないから、この記事で言う「これから」はせいぜい2、3年の期間だと思ってください。でもその間は、音楽をディグる最高の方法は人と関わることで間違いないし、なんならどんどんその重要度が増していくんじゃないかって思ってるぐらいです。

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 いい音楽が生活の一部になっている人、そしてそういう人が世の中に少しでも増えるといいなと思っている人は、自分の好きを発信して、人と関わって、どんどん自分の好きを拡大していって欲しいなって思います。

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