大好きなパンクロックバンドThe Menzingersが、2年ぶりとなる新作”Hello Exile”を10/4にリリースしました。
今作も安心の良作なので紹介したいと思います。
初めて通して聞いた感想は、「ミドルテンポの柔らかい楽曲でまとめたなぁ」っていうものでした。これまでの作品には、フックの聞いたロックンロールベースの曲やマイナー調で攻撃的な曲が、何曲か散りばめられているんですが、今作は全体にまろやかに仕上がってます。
サウンド面だけで前々作の”Rented World”を悲哀のロックアルバム、前作の”Rented World”を元気をくれるポップアルバムと形容するなら、今作”Hello Exile”は「哀愁のカントリーアルバム」ですね。ルーツにあるカントリーのテイストが色濃く出ています。
もちろん、これまでのThe Menzingersらしさは引き継いでいて、#2″Anna”なんかはAメロを聞いただけで、この曲はThe Menzingers以外の曲であるはずがないって思う歌い回しやし、歌詞にアメリカの長めの地名が入ってくるところ(Please come back to Philadelphia〜)なんかも、ファンからしたら「はい、キタキタ!」って感じで、思わずそこだけ口ずさんじゃうやつです。
あと、キヨシローの曲みたいなロックンロール全開のAメロがカッコいい#10のタイトルは”Strawberry Manshion”っていうんですが、このタイトルの感じとかもThe Menzingersらしさ満載で、もうそれだけでテンションあがって1時間ぐらい酒飲めるって感じです。
The Menzingersのことをこれまで知らない人がこの作品を聞いたら、「全然パンクバンドじゃねーじゃん」って思うかもしれませんが、1曲目に今のアメリカの現状について歌った曲を持ってきているあたり最高だなって思うし、サウンドにも自分はパンクロックを感じます。
とにかく聞けば聞くほど、やっぱりいいバンドだなぁって思う作品。「Farewell Youthっていう曲の最後畳み掛けるところの歌い回し、最高すぎね?」みたいな話を、The Menzingersのことが好きな人と集まってやりたいなぁ。