Tiny Enginesが新しい体制のもと再始動するみたい

Image from bandcamp

ノースキャロライナを拠点とするインディーレーベル Tiny Enginesが、新しい経営体制で再始動することを発表しました。

過去に起こってしまったことはともかく、大好きなレーベルだっただけに、これからの動きに期待したいと思える嬉しいニュースです。

 

以下では、レーベルの活動が止まっていた経緯を含め、よくあるまとめサイトのような形式で記事をまとめてみました。

Sponsored Link

Tiny Enginesはどんなレーベル?

Tiny Enginesは2008年に設立されたインディーレーベル。Chuck Daley と Will Miller という2人の共同オーナーが運営するレーベルとして誕生しました。

最初のリリースはおそらく Look Mexico の EP “Gasp Asp”。その後、Tigers Jaw、Everyone Everywhere、The Hotelier、Illuminati Hotties、Spirit of the Beehiveなど名だたるアーティストのリリースを重ね、2010年代のDIYエモ、インディーロックシーンを語る上で外せないレーベルとなりました。

 

Tiny Enginesが活動を休止した経緯とは?

Tiny Enginesが活動を休止する発端となったのは、2019年11月に、所属アーティストだった Adult Mom の Stevie Knipe がレーベルに対して声明を発表したことでした。

ロイヤリティの未払いやマスターレコーディングの管理を巡る不適切な会計をレーベルが行っていると非難。この声明に、他の所属アーティストたちも続きました。

結局、2020年には、レーベルオーナーの1人 Chuck Daley が、インタビュー記事の中で数年にわたる支払いの遅延があったことを認めることとなり、これを機に Will Miller はレーベルを去ることとなりました。(のちに Will は Sound as Language というレーベルを立ち上げています。)

Sponsored Link

 

再始動するTiny Enginesの新しい体制とは?

このたび再始動を発表したTiny Enginesですが、その新しい体制とは、Will Miller の1人オーナーでの復活です。

主だったリリースなどない状態となった Tiny Engines は、声明を発表した Adult Mom に対して音源マスターの所有権を譲渡したり、他のアーティストに対して契約を売り渡したりするなど、問題の解決を水面化で進めていたようです。

そして現在は、レーベルの会計状況は最新の状態へとアップデートされたとのこと。アーティストへの支払いはすべて完了しており、マスター権利をアーティスト側に持たせる契約も、あと20%ほどで完了しそうというステータスまで戻ってきたため、今回、再始動を発表したようです。

ソロオーナーとなった Will Miller の声明

レーベルの再始動は、ソロオーナーとなった Will Miller の声明により明らかになりました。実際には昨年の段階でレーベルは復活していたようです。

声明のなかで Will は、「アーティストとその音源が適切に扱われ、必要な敬意をもって扱われることに尽力すること」や「アーティストに対してしかるべき報酬が支払われていることを確認していくこと」を述べています。

全文は下記から確認できるので、DeepL翻訳やChat GPTによる要約などを活用しながら読んでみてください。


 

自分の運営している Pajammin Distro でも、音源を取り扱いたいなーってずっと思っていたぐらい好きなレーベルだったんですが、Adult Momのことがあって以降、気持ちが進まなくて極力取り扱わないようにしていました。

今回の声明を受けて、安心してディストロ入荷もできそうやし、今後、新たなバンドとの契約なんかも期待できそうやし、とりあえず今は、ポジティブな気持ちでレーベルを応援しようと思います。

最後に。Tiny Enginesリリースで一番好きな音源の1曲目を貼っておきます。

Sponsored Link