つい先日、Noiseyにて公開された記事にて明らかになった、アメリカのインディーレーベル、SideOneDummy Recordsの現状。大好きなレーベルだっただけに、本当に残念です。
Noiseyのコチラの記事曰く、今年の1月に入ってから、SideOneDummy Recordsは、ほとんど全ての従業員を解雇してしまったらしいのです。
レーベル創始者の一人、Bill Armstrongは、レーベルを再構築し、より進化させるためという旨のことを、Noiseyの取材に対して答えたそうですが。ここ最近のSideOneDummyの躍進を支えていたのは、解雇されたマーケティング部門の従業員たち。
いつまでもWarped TourのコンピCDを出しているオールドスクールなレーベルから、最近、時代の流れに乗ったイケてるレーベルへとシフトチェンジしていただけに、本当に残念です。
SideOneDummyは去年の末に、Mom JeansとKississippiという、インディー・パンクシーンに置いて、今一番注目すべきアーティスト2組との契約を果たしましたが、すでにMom Jeansに関しては、今年の夏にリリースするアルバムは、もともと所属していたボストンのレーベル、Counter Intuitive Recordsからのリリースになることを発表済み。
今回の解雇と関係あるかわからないけど、Jeff Rosenstockも、今年の頭にリリースしたアルバムはSideOneDummyからではなくて、Polivinylから。今後も、解雇された従業員のセンスや取り組みを魅力に思って、SideOneDummyとの契約を行なっていたアーティストが、どんどん離れていってしまうのでは、っていう感じのようです。
こういうニュースを聞いて思うのは、やっぱり重要なのは「個人」なんやなぁってこと。レーベルに限らず、たとえばレコードショップやったり、たとえばライブハウスやったりも、その場所やその名前ではなく、どういった「人」がいるかが重要。
ビジネスの現場でも、「これからは個人の時代」みたいなことがよく言われてるけど、まさにこういうことなんやろうなって思ったニュースでした。
ちなみに、SideOneDummyを解雇されたうちの一人、プロダクション/デジタルディレクターのChristina Johnsは、Hopeless Recordsに新しく就職。マーケティングディレクターだったJamie Colettaは、従業員ではないもののフリーランスの形態で、いくつかのプロジェクトにおいてSideOneDummyでの仕事を続行するようです。
古いところだと、Flogging MollyやThe Casualtiesがいて、Title FightやThe Gaslight Anthemのリリースも手がけて、最近では、Iron ChicやRozwell Kid、PUP、Pkew Pkew Pkewとカッコいいパンクロックバンドがみんな所属していたレーベルだけに、これからもなんとか、そのままのかっこいいレーベルでいてほしいなって思います。でも、難しそうだなぁ。。。