オマージュとパクリの境界線って?

ちょっと前に著作権に関する記事を読んで考えさせられたので、紹介がてら記事にしてみました。

 

読んだ記事はコチラ。piece of cakeの加藤さんと深津さんが、弁護士の水野祐さんと行なった著作権についての対談・インタビュー記事です。

その記事のなかで、水野さんがオマージュについて述べている箇所があります。以下にまるっと引用させてもらいました。

パロディやオマージュは日本の著作権法上、直接的には認められていません。ですので、これらは基本的には発見されていないか、「放置」あるいは「黙認」されている状態といえます。「放置」あるいは「黙認」されるかどうかは、権利者が手間がかかるとか、損害がないのに止めるのにコストの方が高くついたり、あとは「リスペクト」を感じるかどうか、みたいな曖昧な基準で判断されているように思います。

「著作権侵害、セーフとアウトの境界線はどこ?」水野祐×加藤貞顕×深津貴之【第2回】| note編集部

 

この一節を読んで驚きました。法律的に明確な「オマージュ」の定義は存在しないんですね。

もちろん、パクリかどうかを決める法律上の基準は何かしらあると思いますが、原作者がパクリだと言ったら基本はパクリ。知らないと怖い事実ですよね。

 

それでは倫理的なオマージュとパクリの境界線は何か。そこにはやっぱり「リスペクト」ってのが大事になってくる気がします。

そもそもオマージュって言葉自体がフランス語で「尊敬」とか「敬意」を表す単語みたいですし。(調べました)

 

オマージュと聞いて思い出さずにはいられないのが、Sunrise Skater Kids。

YouTuberのJarrod Alongeがフロントマンを務めるポップパンクバンド(プロジェクト?)です。

 

上記は代表曲の”Pop Punk Pizza Party”。2010年代前半のポップパンクバンドたちが歌いそうな内容をちょっぴり大げさに歌詞に盛り込んで、クスっと笑える感じに仕上げています。

好きな人は分かると思いますが、The Wonder YearsのThe Upsidesに収録されている曲からのエッセンスが強くなっています。

他にもChunk! No, Captain Chunk!を意識した曲”Take It Easycore“や、The Story So Farっぽい”First World Tragedy“なんてのがありますが、どれもちょっぴり小馬鹿にした要素が。

リスペクトがオマージュの判断基準なのだとすれば、Sunrise Skater Kidsはオマージュと呼べなさそうですね。

 

じゃあどういうのがオマージュになるのか。自分が普段聞いている音楽で、これこそがオマージュだ!ってものは思い浮かびませんでした。

仕方がないので、オマージュというよりはカバーなんですが、自分の曲の中にコソっと人の曲を放り込んでくる大好きな動画を貼っておきます。

このブログでも何度も紹介してるけど、それだけ好きってことです。

 

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