フジロックのライブ配信を観て思ったこと

Image from ARBAN

8/21〜8/23の3日間、本来ならいつものように苗場で開催されていた音楽フェス Fuji Rock Festival ですが、今年は現地での開催が延期となり、代わりに過去のアーカイブ放送を中心に YouTube でフジロックの映像配信が行われました。

放送されている間じゅうベッタリとって感じではなかったですが、記事にした Bearweaer と Game Center のライブ前後で、自分の Fuji Rock Festival on YouTube なるものを楽しませてもらいました。そこで感じた思いがまだ新鮮なうちに、日記にまとめてみます。

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生配信であることの必要性が揺らいだ

一番強く思ったのはこれ。あれ、リアルタイムで配信ライブを行う目的ってどこにあるんだっけって、録画された映像を放送する形式だったフジロックを観て思っちゃいました。

コロナ禍に入ってから、様々な規模のアーティストがオンラインでのライブ配信を様々な方法で試みていますが、「リアルタイム配信であること」の必要性を感じ取れるライブにはまだ出会えていないんですよね。

放送する環境を整えることのハードルの高さや、リアルタイムの醍醐味であるインタラクション性を担保できるテクノロジーが確立されていないことなんかを考えると、「別にリアルタイム配信である必要性ってないのでは」って疑問に思ってたんですが、そのモヤモヤが晴れて自分の中で考えがクリアになった気がします。

もちろん、リアルタイム配信をオンラインで行って、意味を感じる体験にすることは諦めるべきことではないと思ってるんで、これからも試行錯誤が進んでいって、そのうち「録画したものを放映するだけのライブ配信は時代遅れだ」となるぐらい体験が進化して欲しいです。

投げ銭の勢いにポジティブな変化を感じた

Super Chat 機能がオンになった YouTube の生配信を、あまり自分が観る機会がないってのも原因やと思いますが、フジロックで飛び交っていた「投げ銭」の勢いにかなり驚きました。こんなにも多くのが人が投げ銭をするのかって。

それを楽しみに一年間仕事を頑張って貯めたお金をドバっと使うって人がたくさんいることで知られるフジロックだからこそ、多くの人が投げ銭をしていたっていうのも当然あると思います。でも、もし投げ銭に対する考え方が変わってきてる兆候が形になって現れていたとしたなら、めちゃくちゃ嬉しいことやなーって。

個人的には、今まで1回か2回ぐらいしか YouTube で投げ銭をしたことがなくて、だからこそハードルの高い行為のままなんですが、コロナ禍になって投げ銭ありのライブ配信が増えたことで、そのハードルが下がってきた人も結構いるんじゃないかと思います。もしそういう変化が起こってるなら、めちゃくちゃポジティブな現象ですよね。

自分が観た短い時間だけでも、かなりの投げ銭が集まっていたように思うので、今後の音楽業界に明るいニュースをもたらすためにも、フジロックさんには投げ銭でどれくらいの金額が集まったか公表して欲しいですね。

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コメント欄が今の時代の嫌な部分で溢れていた

基本的にとても素晴らしい体験やった YouTube でのフジロックですが、一つだけ居心地の悪さを感じたのがコメント欄。みんな自由なスタイルで書き込んでいるのはいいんですが、中には雰囲気をぶち壊すぐらいライブと関係ない内容や酷すぎる中傷もあって、気分を害してしまいました。

多くの人が視聴するフジロックだからこそ起こったこと現象なのか、ライブ配信のコメント欄の一般的な体験がそういうものになってしまっているのか、今回の1件だけでは結論付けられません。ただ、Twitterのクソリプに見られるソレと似ていて、なんとなく後者なんじゃないかなって思います。

どんどん変化していく動画についていけるように言葉をアウトプットする必要があるので、必然的に考える時間が少ないんだと思いますが、反射的に出る言葉が人の気分を害するような内容ってどうなのって思っちゃいます。

情報の量と速さがどんどん増えて、アウトプットする場もたくさん用意されている現代において、いかに自分の頭で考える時間を確保するかっていうのは、とても大事なポイントやなって思いました。

 


 

ちなみに。開催期間が終了した今年のフジロックですが、配信されていたアーカイブ動画が期間限定で視聴できるようになっています。Fuji Rock の YouTube アカウントから、いろんなライブ動画をディグって見てください。

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