ベースラインが主張してメロディーを奏でてるパンクロックが好き

Photo from The Orange County Register

自分の好きな音楽に共通することって何だろう。音楽好きなら、誰でも一度は思ったことがあるんじゃないかと。

自分の中で一つあるのが、タイトルに書いた「ベースラインが主張してメロディーを奏でてるパンクロックが好き」ってこと。まとめて紹介したくなったので、特に好きなアルバムを紹介するスタイルの記事を書きました。

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The Bouncing Souls “How I Spent My Summer Vacation”

この記事を書こうと思ったのは、このアルバムを聞いていた時。今年でリリース20周年を迎える、The Bouncing Soulsの作品の中でも1、2を争う人気作です。

このアルバムのベースラインを「メロディーを奏でてる」と取るかどうかは意見が別れるとこやと思います。ごく一般的なコードをなぞっている曲がほとんどやから。それでも「主張してる」ってのは揺るぎない事実。気がつくと、耳がベースラインにばっかり注目しちゃってる。

Image from Pinterest

ベーシストのBryanの楽器には、いろんなバンドのステッカーが貼られてるんですが、なかでも目立つのが The Damned のステッカー。これを見るたびに、なるほどベースラインの主張具合は、The Damned からの影響なんやろうなーって思います。

作品の中から一番ベースラインが好きな曲をあげるとすれば、みんな大好き大合唱アンセムの “True Believers”。Verse 2 にベースだけが鳴り響くパートがあるんですが、そこで1オクターブ高いところまでベースの音が上がってくるところがたまらなく好きです。

 

Descendents “Milo Goes To College”

ベースがメロディーを主張するパンクロックバンドといえば、名前を挙げずにいられないのが Descendents。特に、初期ベーシストのTony Lombardo が参加していたアルバム “Milo Goes To College” は、ベースの動きが本当にたまらないです。

まず初っ端の “Myage” よね。イントロもさることながら、サビ?に入る前の高い音域まで使ったフレーズは、何度聞いてもゾクゾクします。

バンドはもうすぐ、過去作品のリバイバルアルバム “9th &n Walnut” をリリースするんですが、それに際した Roling Stone の気合いの入った記事の中で、Tony は自身のベースの哲学について下記のように語っています。

ベースを弾き始めたとき、バンドによってはベースの音がほとんど聞こえないことに気づいた。それもパンクじゃない、70年代や60年代のクラシック・ロックのような古いバンドで。なぜベースという楽器はそのような位置に追いやられているのか?自分は、ベースはバンドの中で活躍すべきだと思っている。特に3ピースで活動している場合はなおさら。もしかしたら、ギタープレイヤーとして不満を持っていただけなのかもしれないが、パンクの怒りや性急さを伝えるために、メロディックで本当に面白いベースラインを作るために努力した。

その哲学が、現ベーシストの Karl にもちゃんと伝承されてるし、それこそ数々のパンクロックバンドのベーシストに影響を与えてると思うんで、Tony ありがとうという気持ちでいっぱいです。

関連記事: Descendentsの好きな曲トップ10 | PUNX SAVE THE EARTH -blog-
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Stiff Little Fingers “Inflammable Material”

ジャケットは何度も目にしつつ、古いバンドを今更聞くのはと敬遠し続け、来日が決まったタイミングで初めて聞いてみたら、ドハマりした作品。70年代のパンクロックバンドで、今でもアルバム単位で聴きたくなるのは、The Clash とこのStiff Little Fingers だけやったりします。

ベースが好きな曲を挙げるなら、やっぱり出だしのタイトル曲。歪んだギター音、ぶっとんだボーカルの声もそれぞれ素敵なんですが、何度も繰り返されるベースのフレーズが、この曲の一番カッコいい要素やと思います。

ベースがメロディーを奏でるパンクロックは、ほとんどが Descendents の影響下なのではと思っていた時代もありましたが、The Damned や Stiff Little Fingers もそうだよなーと思った時に、きっとルーツになってる60年代のUKのバンドがいるんやろうなー。

そのルーツとなるバンドは把握できてないので、知ってる人がいたら教えて欲しいです。

Kid Dynamite “Kid Dynamite”

ハードコアパンクとメロディックパンクの美味しいとこどりハイブリットな作品代表、Kid Dynamite のセルフタイトル。2ndアルバムもコンピレーションアルバムもカッコいいんですが、結局はここに戻ってきてしまうっていうアルバムです。

で、2ndと何が違うかって、ベーシストが違うんですよね。1stのS/Tの頃は Steve Farrell、2nd のベーシストは The Curse や初期 The Loved Ones のメンバーとしても知られる Michael Cotterman なんです。

全曲ベースライン最高なんですが、特筆すべき曲を1曲挙げるとしたら “Table 19” ですかね。テンポチェンジしてからのパートの一発目のベースライン、ぜったい口ずさんじゃいます。

 

The Suicide Machines “Destruction By Definition”

Kid Dynamite と似たようなところですが、シカゴの “Ska-punk-influenced Melodic Hardcore” な The Suicide Machines の荒削り1stアルバムも、ベースラインのアピール具合が好きな作品です。

曲で言うなら、やっぱり “Break The Glass” ですかねー。イントロのギターのフレーズや、口ずさみたくなるサビのキャッチーなメロディーばかりに”耳が行きがき”ですが、サビ以外のベースラインのブリブリさったら、たまらないんです!

耳がお子ちゃまなうちは、カッティングギターやホーンセクションばっかりに注目してましたが、The Suicide Machines に限らず、だいたいのスカパンクバンドってベースラインがかっこいいメロディーを奏でてるんですよね。

そう考えると、70年代のパンクバンドのベースの感じが影響を受けてるのって、50年代、60年代のスカとかルーツレゲエとかやったりするのかもなぁとか思っちゃったり。知らんけど。


 

他にどんなバンドがいるかなぁと考えてるときに、Rancid のことも頭をよぎったんですが、あそこまで主張されるとまた別の話なんですよね。ボーカルやギターもメロディックで、それを下支えしてる中でベースもメロディーを奏でてるってのが、今回紹介したかった好きな要素です。伝わるのかなぁ。

まぁ、Rancidのことも好きなんですけどね。

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