ブックオフが運営するウェブメディア「ブックオフをたちよみ!」に掲載されていた、lightmellowbuのインタビュー記事を読んで思ったことをつらつらと書いてみました。
lightmellowbu とは?
lightmellowbu は 2018年に発足したレビュアー集団。カナを振るなら、ライトメロウ部ってことみたいです。
1986年ごろから2006年ごろにかけてリリースされたシティポップ作品のうち、ネットを検索しても情報やレビューが出てこないような作品のレビューを行うブログを共同で運営してる集団で、購入する際によくブックオフを利用するから今回のインタビュー記事が企画されたみたいですね。
インタビューされるぐらいやから、さぞかしおしゃれなブログを運営しているかと思いきや、FC2ブログで運営されている簡素なブログが出てきました。
インタビュー記事を面白いと思ったポイント
続いて、インタビュー記事を読んで面白いなと思ったポイントの紹介。箇条書きで書くとこんな感じです。
- 無名なものに限ってレビューを書いているところ
- 良い悪いをはっきり書いている(らしい)ところ
- 共同で運営していて、どんどん活動が広がっているところ
- 個人ブログっぽい見た目やのに、こうしてウェブメディアでインタビューされてるところ
あと、せっかく無名のまま存在し続けていたのに、この人たちがレビューを書いてしまうことで、レビューが書かれた以降の人は、この人たちと同じ楽しみは味わえないってのも面白いなぁって思ったポイントですね。
この記事を読んで、人に知られていない音楽を文章で紹介するという行為の善悪を考えさせられると同時に、自分にとってのブックオフディグをいろいろ振り返るきっかけになりました。
自分にとってのブックオフディグ
自分もブックオフには大変お世話になりました。
お小遣いが月に2000円とか3000円とかだった高校生の頃には、土曜日だけもらえる昼食代500円をできるだけ節約してお金を貯めて、ブックオフで中古CDを買い漁ってました。
その頃のディグの方法といえば、Epitaph や FAT など知ってるレーベルのロゴが入ってる音源で、なおかつ500円以下のものは全部買うっていうスタイル。奈良の田舎やったので、その方法でも金欠にならないほどしか音源は落ちてませんでした。
その時出会ったバンドで覚えてるのが、Epitaph から音源をリリースしてた Ruth Ruth ってバンド。今聞くとかなりええやんって思いますが、当時は「え、全然メロコアちゃうやん」って思って、10回ほど聴いても良さを理解することができずに聞かなくなりました。良き思い出です。
大学生になってもブックオフディグは続けました。正直、音楽を聴いたりライブを見に行ったりする以外に楽しみを見つけられなかった大学生生活、時間や暇を潰すために、多いときには週3とかでブックオフをディグってました。
その頃には、片手にケータイを握りながらの”よくない”スタイルのディグが常態化してたと思います。250円や500円の棚を隈なくみて、名前を見たことあるなってアーティストの音源があれば手にとって、その評判や中古価格をネットで探す。それで、まぁ買ってもいいかって思ったら買う、そんな感じでした。
そうして買った音源が家に積み上がってくると、だんだん聞かなくなってしまっていくんですよね。ネットにそこそこの評判が載っている音源をネットで売られているよりも安く買えた、自分のCDコレクションがまた増えた、そのことだけで満足してしまって、結局1度も聞かずに実家に眠ってるCDもあると思います。(Good Riddance はたぶん全作品揃えたけど、ほとんど聞いたことないです。)
で、そのうちに、ブックオフディグとCDを買うことを辞めてしまいました。どちらを先に辞めたかは覚えていません。
あんなにエキサイティングだったブックオフディグが、いつしか、ただ時間を浪費するだけの面白みのない行動になってしまったんです。
当時はその理由を、時間の経過や自分の成長だと思っていましたが、今回のブックオフの記事を読んで、あー、もしかしたらすでに評価がわかっているものを買うようになってしまったからなのかもなぁと思いました。
最後はダラダラ書いちゃいました。自分の過去を振り返ることでカタルシス的な気持ち良さを感じられるから、ずっとブログを続けているみたいなところありますからね。
ブックオフディグの経験がある人なら、今回紹介した「lightmellowbu」のインタビュー記事は何か得るものがあると思うので、是非読んでみてください!