[Live Review] Superchunk Japan tour 2019 東京 O-West

2019/11/19 (火) Superchunk Japan tour 2019 @渋谷 O-West

Superchunk / The Firewood Project

どうしても観たかったライブ。子供が生まれて初となる家族二人ともが観たいライブということで、予定をうまいこと調整して出張のついでに東京まで観に行った。

 

会場は渋谷のO-West。なんとなくの場所は分かってたけど、行くのはおそらく大学生ぶりとかで、迷いながら最終的には Google Map をフル活用して到着。すでに開場時間は過ぎていたけど、会場前は多くの人でごった返してた。

今考えたら東京ではいたって普通の光景なのかもしれないけど、大阪と比べた時に人の集まり方がハンパなさすぎて、そのときは「きっと自分みたいに全国各地から Superchunk というレジェンドバンドを観に集まってきたんやろうなー」てなことを考えて、一人ワクワクしてたっけ。

Sponsored Link

 

中に入って思ったのは、「あれ、こんな小さい会場やったっけ」ってこと。一番鮮明に残っていた記憶が Shibuya Crash で Numb がやってるのを観たときの光景で、そのときは「ハードコアのライブにこんなにたくさんのお客さんが集まるのか!」っていう感想やったから、ギャップを感じてしまったのかも。

人がギュウギュウに詰まっていて、最初はもう少し周りの人たちと距離を取れる環境で観たかったなと思ったけど、The Firewood Project の演奏中に音の抜け感が素晴らしいことに気付いて、この会場で良かったとすぐに思い直した。

 

いよいよ Superchunk のライブが始まりそうだぞとなってからが、とにかく長く感じたなー。メンバーの登場をまだかまだかと待ち望むオーディエンスの気持ちを、おちょくるかのような風変わりなBGMが延々と続く不思議な空間。1曲終わって、また次のBGMが流れるたびに、会場からはどよめきが起こるように。

で、散々煽ったあとで、メンバーは颯爽とステージに登場。オープニングSEもなければ、歩いてくるメンバーにスポットライトも当たらない、かなりヌルっとした始まり方やったけど、それが逆にめちゃくちゃカッコよかった。

 

最初は新作から3曲続けて演奏。観客を乗せるようなダイナミックな演奏というよりは、リズムをしっかりとキープする巧い演奏といった感じで、フロア全体の盛り上がりはいまいち。みんな演奏に聴き入ってた感じやったと思う。

このままみんなが大人見する感じやったら嫌やなーって思ったけど、4曲目に名曲 “Learned To Surf” がぶちこまれたことで杞憂に終わる。出だし3音を聴くだけでそれと分かるイントロに、会場からワッと歓声があがった。もちろん、自分もテンションMAXに。やっぱり聴きたいと思ってる曲はみんな一緒なのね。

ボーカルのMacは、見た目的にはかなりのおじいちゃん。でも、とにかく歌声がカッコ良かった。決してパワフルって感じではないんやけど、ギターの音に埋もれることなくしっかり届いてきたし、不思議な声質やったなぁ。

 

途中、ケーブルのトラブルがあったものの、一度温まったフロアは、その後一度も冷え込むことなくフィニッシュ。「最近リリースしたアコースティックアルバムにも収録されてるけど、バンドセットやのにアコースティックでやるのは変だよね」と言って始まった “Driveway to Driveway” からのラスト3曲は、物理的に会場がうねってるんじゃないかってぐらいの盛り上がり。

本編ラストの “Slack Motherfucker” では、フロアにいるたくさんの人が”Slack Motherfukcer” の掛け声と共に飛び上がっていて、大人見とは正反対の光景が観れて嬉しかった。

 

正直、アンコールがなくても十分に満足できる本編の終わり方やったけど、まだ聞けてない曲があるぞとフロア一体となってアンコールを要求。結局、4曲も追加で聞けて贅沢な時間やったなー。

バンドのことを知って初めてリアルタイムで聴いたのが2013年リリースの “I Hate Music” やったんやけど、そのアルバムのリードシングル “Me & You & Jackie Mittoo” を生で聞けたのがめちゃくちゃ嬉しくて、思わず胸が熱くなった。

 

で、ええもん観れたなーと感慨深い気持ちに浸っていたら、聞こえてきたのは有名すぎる “Hyper Enough” のイントロ。またもや会場大爆発。アルバムではオープニングを飾る曲やけど、誰もが口ずさめるあのイントロのギターのメロディーってめちゃくちゃエンディングに映えるんよね。絶対に聴けるやろうと思ってたけど、絶対に絶対に聴きたい曲やったから、やっぱりテンションあがったなぁ。

あとで振り返ったらかなりの曲数やってたんやなって思うけど、終わったときはもっと続いて欲しいと思ったライブ。でも、終わった後、宿泊先に変えるまでの幸福感がハンパじゃなかった。ここまでの感情をライブで得られるなんて久しぶりのこと。間違いなく2019年のベストライブやった。

Sponsored Link
[Setlist]

01. What a Time to Be Alive
02. Reagan Youth
03. Lost My Brain
04. Learned to Surf
05. Detroit Has a Skyline
06. Kicked In
07. Watery Hands
08. Bad Choices
09. Iron On
10. Nu Bruises
11. Low F
12. Low Branches
13. Erasure
14. Driveway to Driveway
15. The First Part
16. Slack Motherfucker

– Encore –
17. 100,000 Fireflies (The Magnetic Fields cover)
18. Me & You & Jackie Mittoo
19. Hyper Enough
20. Throwing Things

Sponsored Link