4月にリリースされた新曲の中から、個人的にグッときた5曲をセレクトしてみました。
The Beths “Metal”
初めて聴いた時に、グッドメロディーすぎて震えた曲。インディーロック/インディーポップバンドとして括られるバンドは数多くいれど、やっぱりThe Bethsは頭一つ抜けた存在だなぁと改めて確信しました。
2025年版 “Here Comes the Sun” とでもいいましょうか、朝に聞けばその日一日をゴキゲンで過ごせちゃいそうなパワーを持った曲です。
MSPAINT “Angel”
自分はいつまで経っても、新しいものに出会った驚きや理解できないものに触れたときの衝撃を「カッコいい」という感情に変換するのをやめられないようで、今、MSPAINTに夢中です。
2023年リリースの出世作「Post-American」の路線を引き継ぐサウンドながら、静と動のコントラストからくる迫力みたいなのが増していて、聴いているうちにどんどん興奮の渦に飲み込まれちゃうやつです。
Home is Where “milk & diesel”
キラーチューン”Assisted Harakiri”で存在を知った時は、勢いのある5th Wave Emo バンドが出てきたなーという認識やったんですが、やっぱり一筋縄でいかないのが魅力のバンド。ここまで清々しくカントリーを取り入れているなんて最高すぎやしませんか。
この曲に先立ってニューアルバムから公開されていたシングル”migration patterns”も、牧歌的なアメリカーナ全開の楽曲で、どうやら全体がそういう雰囲気で統一された作品になりそう。楽しみすぎる。
Somerset Thrower “Never Going to Therapy”
2021年にシングルをリリースしてからしばらく音沙汰のなかったロングアイランドのパンクロックバンドの久々の楽曲。オルタナティブロックが持つクールさと、パンクロックの持つ土臭さ、その両方の魅力を兼ね備えた最高にカッコいい曲で、最初に聴いたときに「これだよ、これ」と思わず言っちゃいました。
Iron Chic meets Superheaven というのは雑すぎる紹介かもですが、ピンときた人はぜひチェックしてみてください。
The Bouncing Souls “United”
ニュージャージーが誇るベテランパンクバンド The Bouncing Souls が、現代パンク界の名プロデューサー Will Yip とタッグを組んで単独シングルとしてリリースした新曲。
多様性が語られるようになった時代に、なんとなく声を大にしては言いづらくなった王道パンクフレーズを、あえてストレートに歌い上げているのが清々しくてたまらない。しかも、攻撃的でも扇動的でもなく、明るく前向きなメロディに乗せて呼びかけるようなスタイルってのが最高にクール。
特に刺さるのが、「You a want a fire? Be the spark(炎が欲しいなら、自分が火種になれ)」というライン。待ちの姿勢でいるんじゃなく、自分から動こうって気持ちにさせてくれる。やっぱりいつまでも大好きなバンドだなぁ。
例によって、上記で紹介した曲を含む4月リリースの曲を集めたプレイリストを作っているので、良かったら新しい音楽と出会うのに活用してください。