
ボルチモアのハードコアパンクバンド Turnstile が、新しい音源 “NEVER ENOUGH: VERSIONS” をリリースしました。
この音源は2025年にリリースされたアルバム “NEVER ENOUGH” のリイマジン版。単なるリミックス版でもなければ、もちろんカバーアルバムでもなくて、Turnstile と豪華ゲスト陣とが一緒に作り上げた作品になっています。
NEVER ENOUGH: VERSIONS OUT NOW
THANK YOU TO ALL OF THESE INCREDIBLE ARTISTS AND FRIENDS WHO HELPED MAKE THIS SO SPECIAL ❤️ pic.twitter.com/6iBEeCnABp
— TURNSTILE (@TURNSTILEHC) August 28, 2026
リリースが発表されたときにものすごく驚いたし興奮したけど、やっぱり一番のインパクトはゲスト陣の豪華さと雑多さでしょう。Elton Johnという大物の名前があるかと思えば、同じ並びにデスメタルバンドのDying Fetusもいるっていう振れ幅ね。
盟友のAngel Du$tをはじめとして、Panda Bear、Dan Deaco、Brandon Woody、Rod Leeと地元ボルチモアのアーティストが数多く参加してるってのも、地元愛を強く感じて嬉しくなるポイントです。
ボリュームも異常。もともとは全14曲・約45分の作品ですが、今作は全部で22パターンを収録し、尺は約2時間となっています。つまり、同じ曲を複数のアーティストが別バージョンに仕上げているケースもあって、例えば、BIRDSなんかは、ポップス×EDMなSlayyyterバージョンと、ヘビーに突っ走る Dying Fetusバージョンの両方が楽しめちゃったりします。
まだ1周もできなくて、なんなら聞きながらこの文章を書いてるんですが、次々にやってくる楽曲のワクワク感がハンパないですね。もちろん、初めて聞くからどんなスタイルの音楽が飛び出すか分からないっていう楽しさもあるんですが、普段ある程度狭いジャンルの中でしか音楽を聞いてない自分にとって、知ってる楽曲ベースでいろんなジャンルの音楽に触れられる体験がとても嬉しいってのもデカい気がします。
あと、何よりテンションあがるのが、人間のクリエイティビティの素晴らしさに触れてるなぁって実感できること。2025年にNEVER ENOUGHを聞いた当時、ハードコアやパンクという音楽の行き着く先として頂点という行き止まりを作り出してしまったんじゃないかと思って、感動したと同時に、もうこれを超えられるものは、少なくとも Turnstile からは出てこないんじゃないかって、半ば諦めのような感情を持ってしまったんですよね。
オリジナルのNEVER ENOUGHで作れってくれたのとはまた違う山に導いてくれて、「ほら、こんな景色もあるんだよ」という提示してくれてる作品。しばらくはこのアルバムを聞きながら夜を過ごす日々が続きそうです。俺もクリエイティビティ磨いてくぞ!